環境に優しく値段も安い！ 引っ越しで鉄道コンテナ輸送を使ってみよう

年明け早々、身内から驚きのニュースが飛び込んできました。私の家族が、東京から北海道へ移住することに！ 自然が豊かで、魚は美味しいし、関東にしか住んだことがない私にとっては、なんて羨ましいー！・・・でも気候や環境がまるで違う新生活は苦労が多いだろうし、長距離の引っ越しは、お金がかかるし。そこで、引っ越し費用を節約できる方法はないかと調べていたら「鉄道コンテナ輸送」というのを知りました！　この引っ越し方法、長距離の引っ越しになればなるほど、お得なんです！

—目次—
❶鉄道コンテナ輸送の仕組み
❷鉄道コンテナ輸送を利用するときの流れ
❸鉄道コンテナ輸送のメリットとデメリット 料金はどれくらい？

❶鉄道コンテナ輸送の仕組み

　

＜鉄道コンテナ輸送の仕組み＞

全国を行き交う鉄道と引っ越しトラックが連携することで、環境に優しく低コストで長い距離を運搬できるシステムです。貨物列車は、人が乗る普通の電車ではありません。たくさんのコンテナを積載していて一度に大量の荷物を運ぶことができます。

＜貨物列車の特徴＞

・ 最大で650トン（10トントラック65台分）の荷物を一度に運ぶことが可能
・ トラックに比べて省エネ
・ トラックドライバー不足に対応
・ 時間に正確、スピーディーな輸送サービス

参照：日本貨物鉄道株式会社 公式HP
（https://www.jrfreight.co.jp/service.html）

❷鉄道コンテナ輸送を利用するときの流れ

＜流れ＞

1.見積もりをとる／鉄道コンテナ輸送と提携しているトラック運送会社の担当者が、事前に見積もりをとる。

2.集荷／指定日時に、コンテナを載せたトラックが集荷に来る。荷物を積んだ後は、最寄りの貨物駅へ向かう。

3.鉄道輸送／最寄りの貨物駅で高速コンテナ列車に積載する。転居先に最も近い貨物駅まで輸送する。
（東京の場合、隅田川、東京貨物ターミナル、八王子ORS）

4.配達／指定日時に新居へ配達する。

＜荷物の量は？＞

・床面積８㎡、容積19㎡で、4畳半のお部屋一杯程度の荷物が入る
・ コンテナ1個に1〜2人分の家具や荷物が入る

❸鉄道コンテナ輸送のメリットとデメリット 料金はどれくらい？

＜メリット＞

・長距離になるほど、引っ越し料金が安くなる
・ 発着駅で、荷物を5日間無料で保管でき、運んでもらいたい日時を指定できる
・大型連休などの混雑でも鉄道に関しては到着時間が変わらない
・ 環境に優しい
・ 鉄道輸送なら交通事故がない

＜デメリット＞

・輸送に数日かかってしまうため、引っ越してすぐに必要な荷物は自分で運ぶ必要がある
・電車での輸送&コンテナの積み替え作業などがあるため、荷物への衝撃は通常のトラック運送より多い／家具などが傷む可能性もあるので、梱包はしっかりとしましょう。

＜鉄道コンテナ輸送の料金について＞

旧居から新居までの距離が、500㎞（東京—大阪）くらいであれば、通常のトラックの引越しでも料金は変わらないです。ただし、1,000㎞を超える長距離の引越し（東京—北海道、東京—福岡）になると、鉄道コンテナ輸送の方が、大幅に安くなります。たとえば、東京から福岡間のトラック便による引越しでは、20万〜25万ほどかかるところ、鉄道コンテナ輸送による引越し料金相場10万円〜12万円ほどで抑えられるでしょう。（※荷物量、時期、移動距離によっても変わります）いろいろな相見積もりをとって比べてみましょう。

＜あとがき＞

いかがでしたか。時間は少しかかるけれど鉄道コンテナ輸送なら、今持っている家具や家電を捨てずに持っていくことができるので、いろいろな面でも環境に優しいですね！ 家族が北海道に移住したら、北海道旅行しよう〜と今からワクワクしています。

（絵・文／ながれだあかね）

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