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自分にとっての住みやすさとは何か

ライフスタイルに合った居心地のいいエリアを選ぶ

佐藤ゆみ佐藤ゆみ

2016/01/04

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住みやすい街はどんな街?

 部屋を選ぶときに大事なのは、「どの街に住むのか」です。一般的には通勤通学に便利な場所を選ぶ人が多いと思いますが、通勤通学には多少不便になったとしても、「人気の街に住みたい」「憧れの街に住みたい」と考える人もいるでしょう。

 でも、初めから「この街にしか住みたくない」とほかの選択肢を持たずに住むエリアを決めてしまうと、思いもよらぬ失敗をしてしまうことがあります。住むエリアの環境(街の雰囲気や利便性など)をチェックし、あなたにとって本当に住みやすいかどうかを考えてエリアを選ぶことが大切です。

通勤・通学時の利便性から考える

 通勤・通学は住む街選びに大きな影響を与えます。「どういった通勤・通学手段で、どれくらいの時間をかけることになるのか」が変わってくるからです。
 徒歩や自転車で通勤通学をする場合には、当然、仕事場や学校からできるだけ近い場所を選ぶことになります。毎日のことですから、体力的に無理のない範囲を選びましょう。また、雨の場合はどういう方法で通うのかも考えておかなければなりません。

 電車を使う場合は、通勤通学の時間帯がどれくらい混むのか、その混雑具合が気になるところです。いくら女性専用車があるとはいえ、毎日のことですから、朝からあまりに激しいラッシュに巻き込まれて苦しい思いをするのはなるべく避けたいところです。

 国土交通省が、路線別のピーク時の混雑率を発表しているので、参考にするといいでしょう。
(参考)東京・大阪・名古屋の主要区間の混雑率 国土交通省HPより
http://www.mlit.go.jp/common/001099727.pdf

 路線によっては200%の混雑率になるものもあります。ただし、始発がある駅に住んだ場合は座れる可能性もありますので、どうしても座って通勤したい場合は始発駅を選ぶのもよいかもしれません。また、混雑度が高い路線でもピーク時間を外せば、車内はかなり空くので、ピーク時を外して通勤通学できる場所を選ぶのもいいでしょう。いずれにしろ、自分が電車を利用する時間帯と混雑度を考えながら住むエリアを選ぶとストレスのない通勤通学ができそうです。

 また、会社や学校がある日は、帰ってゆったり過ごす時間がなかなかないのも事実です。そういった場合に役立つ店舗や施設が街にどのくらいあるのか確かめておくのも大切です。

 いくつか例をあげてみましょう。
・コンビニエンスストア
・深夜まで開店しているスーパー
・普段使いしやすい飲食店
・ドラッグストア

 必要最低限のものがいつでも手に入るコンビニは、もはやないと困るといっていいほどの存在です。また、自炊派の人には、深夜まで営業しているスーパーなど、最寄り駅から自宅までの間にあると想像以上に便利です。また、疲れているとき、家で一人ご飯も寂しいなぁと言う時に気軽に立ち寄れるお気に入りのお店があるといいですよね。

 ドラッグストアでも最近、深夜まで営業しているお店も増えてきました。医薬品以外にも日用品、食料品、化粧品、飲料などほとんどの買い物を済ませることができる上にコンビニエンスストアに比べると、値段もお手頃。賢いひとり暮らしの頼れる存在なのです。

思い切って憧れの街に住んでしまう

 ふだんは仕事で家と勤務先の往復だけという人でも、休みの日にはゆったり自分の時間を楽しむことができます。休日は家でゆっくり過ごすのもいいですし、自分の憧れの街や、お気に入りの店がある街に出かけて、ショッピングや散策を楽しむのもいいでしょう。

 そこで、思い切って自分の憧れの街に住んでしまうのはどうでしょうか? たとえば、「住んでみたい街ランキング」で常に上位に入っている街を選ぶというのもひとつの考え方です。また、インテリアが好きな人なら、大好きなインテリアショップや雑貨屋さんがある街を選ぶのもよいですし、ファッションが趣味であれば、ブランドショップやアパレル関係のショップが集まっている街に住むのもよいですよね。

 ただ、そうしたエリアは家賃が高い傾向にありますし、スーパーなど生活に必要な店が充実しているとはいえないので、普段の生活に便利で、なおかつそうした街に出やすい沿線に住むというのもひとつの考え方です。

 そのほかにも、アレルギーを持っていたり、体調を崩しやすかったりする人であれば、専門の病院が近くにあれば安心です。また。毎日の散歩や運動が趣味という方であれば、公園が整備されている街、フィットネスクラブやスポーツジムがある街がいいなど、いろいろな視点で考えることができます。

 自分のライフスタイルに合った、居心地のいいエリアを選びたいものです。

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この記事を書いた人

宅地建物取引士、インテリアコーディネーター

空間デザイナー、開業コンサルタント 不動産の力で女性の夢を応援することをミッションに、2015年2月に女性だけの不動産会社としてHouse Brian/ハウスブリアン(所在地:さいたま市)を企画、設立から運営まですべてをこなす。 ハウスブリアンの事業の2大柱として、 ☆シングルマザーこそ、家を買え。守ってくれる家探し ☆借りるだけじゃ意味がない。本当に繁盛する店舗の選び方 を掲げ、シングルマザーや女性起業家(予備軍)に向けての支援活動を行っている。 起業したい女性向けの創業スタートアップ勉強会やワークショップ、セミナー等を開催し、「何かを始めたいのだけど、きっかけがない」「場所がなない」という人には、お店の一部をレンタルスペースとして提供している。

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