「団信」の利点を活かして生命保険の見直しをしよう!
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/04/20
住宅ローンの毎月の返済額がこれまで支払ってきた家賃とあまり変わらないのであれば、問題なく返済をしていけるとお考えの方も多いと思います。しかし「住宅ローンが借金であること」と「購入する住宅には資産価値がある」という2つの事実については、決して忘れないようにしなければなりません。今回はこの2点を踏また上で、生命保険の見直しで保険料を節約する方法をご紹介しましょう。
住宅ローンの支払いは借金の返済と同じ!
住宅ローンを利用してマイホームを購入すると、それまで家賃として支払っていたものがローン返済という形に変わります。この2つには大きな違いがないように思えるかもしれませんが、住宅ローンは数千万円単位の借金を少しずつ返済していくものです。そして借金である以上金利が付くので、返済に時間が掛かればそれだけ利息の金額も大きくなります。繰り上げ返済を活用して少しでも返済総額を少なくしたいと考える方が多いのも、この金利があるからなのです。
これは家賃にはなかった概念なので、住宅ローンを利用することでお金に対する考え方が変わってくる方も少なくありません。繰り上げ返済をするためには収入を増やすか支出を減らすかしかありませんが、収入をそう簡単に増やすことはできませんよね?そこで検討されるのが毎月支払っている生命保険の節約です。
最近では不要な保障をカットしたり、安い保険料を売りにしている保険会社に乗り換えるなどして保険料を節約する「保険の見直し」に注目が集まっており、保険見直しサービスを提供している会社は大盛況となっています。
住宅ローンは事実上の生命保険
生命保険の見直しをしていく上で最も注目したいのが死亡保障です。死亡保障とは被保険者である一家の大黒柱が万が一亡くなってしまった場合に、残された家族の生活を支えるための金銭的な保障をするためにあるものですが、住宅ローンを組んでマイホームを購入した方には「不動産」という資産がある点に着目してみましょう。
住宅ローンの中には「団体信用生命保険」という、被保険者が亡くなった場合に保険金で住宅ローンの残債をゼロにできる保険があります。「団信」は多くの場合加入が必須となっており、住宅ローン返済中に被保険者が亡くなったとしても住宅ローンだけが残ることがありません。それどころかローンを完済したマイホームが残るので、以後の住宅に関する負担がなくなるのです。
簡単にいえばタダで住める家が残ることになるので、それだけでも遺された家族にはかなり金銭的に楽になります。団信を生命保険の一部と考えれば、生命保険の死亡保障を無くす、もしくはかなり減額しても大丈夫ということになります。生命保険の死亡保障は保険料の大部分を占めているため、これをカットすれば大幅な保険料の節約となることでしょう。その分を繰り上げ返済に回せば、利息分も合わせるとかなりの節約効果に期待ができるはずです。
この記事を書いた人
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