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25周年を迎えたハンガリー最大級の祭典

世界遺産「ブダ城」で開催される「ブダペスト・ワインフェスティバル」から世界三大貴腐ワインのひとつを試飲レポート(3/3ページ)

パップ英子パップ英子

2016/09/25

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「トカイ・フルミント」の貴腐ワインは、スイーツとの相性が抜群!

そんな遅摘みの葡萄品種「トカイ・フルミント」の、豊かな香りと甘く上品な味わいがする貴腐ワイン、「Royal Tokaji Blue Label 5 puttonyos Aszu」を最初に試飲しました。琥珀色の白ワインを口に含んだ途端、豊かな甘味とフルミントの爽やかなフレーヴァーが漂い、筆者はその大変贅沢な味わいに深く感動しました。

写真をご覧いただくと、ワイングラスに注がれたその葡萄酒は琥珀色のような色合いですよね。この色合いを見ても、樽でしっかりと熟成された上質なワインであることがわかります。

ちなみにワイン・テイスティングの作法については、以前、「Rossalia」をレポートした記事でご紹介していますので、そちらの記事もあわせてご覧ください( http://sumai-u.com/?p=5298 )。

トカイ・フルミント種から生まれる貴腐ワインは、ケーキやクッキーなど、スイーツとともにいただくのがとてもおすすです。

ワインの世界ではそれぞれのワインとともにいただくと、いっそう美味しさが増す料理があり、そんな相性の良いワインと料理を組み合わせることを「マリアージュ」と表現します(マリアージュはフランス語で結婚のこと)。

筆者がこの貴腐ワインのマリアージュとして選んだのは、ヨーロッパ最古のカフェとして知られる「ジェルボー」のイチゴのタルト。隣で出店していたブースが「ジェルボー」だったので、きっと主催者もマリアージュの観点から、意図的に隣り合わせにしていたのでしょう。

ちなみにジェルボーは現在、東京青山にも店舗があるので、よかったら足を運んでみてはいかがでしょうか。

少々話がそれてしまいましたが、テイスティングに話を戻しましょう。ほど良い甘さとイチゴの酸味が爽やかなジェルボーのタルトは、ロイヤル・トカイの貴腐ワインと相性抜群でした!

貴腐ワインは原料となる葡萄の糖度が高ければ高いほど、ワインとして価値が高く美味しいワインとみなされます。このワインは、ボトルのラベルに記載があった「5puttonyos(puttonyos=プットニョス)」の文字が、上質な貴腐ワインであることを物語っていました。プットニョスの意味については、これまた長くなるので後編でご紹介します。

後編のワインレポートも、どうぞお楽しみに!

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この記事を書いた人

“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)

ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/

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