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血液はお湯で拭き取るのは厳禁です!

醤油やコーヒー、血液まで。しつこいカーペットのシミ、汚れの種類ごとの落とし方

桑田 唯桑田 唯

2016/09/07

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小さな子どものいる家では日常茶飯事

食事をしているときに、カーペットに醤油をこぼしてしまった…。小さな子どもがいる家ではしょっちゅうあることですし、大人もときにはこんな失敗をすることがあります。

お気に入りのカーペットにシミができてしまうとショックですよね。カーペットを丸洗いするのはむずかしいですが、シミや汚れの正しい落とし方を知っていればちゃんときれいに保てます。

そこで今回は、カーペットの汚れの落とし方を、汚れの種類ごとにご紹介したいと思います。

汚れ落としの基本はこすらず、ポンポンと叩くように

まずは、カーペットを汚してしまったときに役立つ、汚れ落としの基本的な手順を確認しましょう。

カーペットの汚れは、固まってしまう前に迅速に対応することが大事です。汚してしまったら、まずはジュースなどの水分はキッチンペーパーなどで拭き取り、食べ物などの固形物は取り除きましょう。

汚れを拭き取るときは、強くこすらずにポンポンと叩くように落とします。このとき、汚れを広げないように、汚れの周囲から中央に向かって拭くことが大切です。

洗剤やベンジンはカーペットの色落ちの原因にもなるので、洗剤を使うときは水で薄め、ベンジンは少しずつ使います。汚れを落とした後は、水分と洗剤の成分をしっかり取り除いておきましょう。

醤油やコーヒーなどの水溶性の汚れは中性洗剤で落とす

コーヒーやアルコール、牛乳などの飲み物や、お醤油やソース、ケチャップなどの調味料やアイスクリームの汚れは水溶性の汚れです。水溶性の汚れには、台所用の中性洗剤を使います。

まずは、きれいな雑巾や布に水で薄めた中性洗剤をつけ、ポンポンとたたくように汚れを拭き取ります。牛乳などタンパク質の汚れには、お湯を使うと汚れが固まってしまうので、必ず水で落とすようにしましょう。

その後、水を含ませて固くしぼった雑巾で洗剤の成分を拭き取り、その後乾いた雑巾などで水分を吸い取りましょう。

マヨネーズなどの油性の汚れにはベンジンを

マヨネーズやバター、オリーブオイルなど、油を含んだ汚れは中性洗剤だけでは落ちません。油性の汚れには、ベンジンを使いましょう。ベンジンは原油からつくられた可燃性の液体で、薬局やホームセンターで買うことができます。

まずは少量のベンジンをきれいな雑巾にしみ込ませ、染みをたたくようにして拭き取ります。ベンジンは水で薄めずそのまま使用します。ベンジンには燃えやすい性質があるので、使用中は火を使わないようにしましょう。

次に、中性洗剤を水に薄めて、雑巾に含ませて汚れを拭き取りましょう。その後は水溶性の汚れと同じく、水拭き・乾拭きを行なえば完了です。

もしも血液がついてしまったら?

汚れのなかには、カレーや血液など、ちょっと特殊なものもあります。ですが、こうした汚れも、上記のやり方に、ワンステップを加えると落としやすいのでまとめてご紹介しておきましょう。

・カレー
お酢やクエン酸水を古い歯ブラシにつけ、かき出すようにして汚れを取りましょう。

・血液
大根おろしの絞り汁や、キズの消毒などに使うオキシドール、もしくは少量のアンモニア水を使うと落としやすいです。血液はタンパク質なので、お湯の使用は厳禁です。

・嘔吐物
吐いてしまった物(吐瀉物)には胃液が含まれているので、強い酸性の汚れになります。汚れが落ちてもニオイが…という場合は、アルカリ性である重曹を水に溶かし、雑巾に含ませて拭くのがオススメです。それでもとれない場合は、粉末のままふりかけてしばらく放置するようにしましょう。

・泥水
ドライヤーの冷風で水分を飛ばしてから、ブラシなどで泥をかき出し、掃除機で吸い取りましょう。

以上、カーペットの汚れの落とし方のご紹介でした。

汚れの種類によって、使う洗剤や物質が違ってくるので、汚れをやみくもに拭き取るのではなく、その汚れが水溶性なのか油性なのか、タンパク質は含んでいないかなどを事前にチェックして、その汚れの種類にあった落とし方を選んでください。

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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