貼るだけシートで洗面台やキッチン収納の扉をナチュラルインテリアに!
嶋崎都志子
2016/03/17
貼るだけでイメチェンできるインテリア用の粘着シート
<今回紹介するDIY>
難易度 ★★☆
予 算 ¥1000〜
賃貸物件の水回り空間、洗面台やキッチン収納などの扉はメンテナンスしやすいようシンプルなものが多く、ともすると殺風景で無機質な印象ですね。
毎日使う場所だからこそ自分好みの柄や色に変えられたら、暮らしが一段と楽しくなります! そこで、今回は剥離紙をはがしてシールのように貼るだけで色や柄をガラリとイメージチェンジが出来るインテリア用の粘着シートをご紹介します。
ポイントさえ押さえれば初心者の人でも簡単に綺麗に仕上げることができますよ!
好みのインテリアスタイルに合わせて粘着シートを選ぶ
ホームセンターやネットショップでは様々な色、柄の粘着シートが並んでいます。45センチメートル幅×2メートル、91センチメートル幅×2メートルとロール状で販売されているものや、必要なメートル数を購入できるカット売りがあります。どれも1メート辺り800円くらいから購入することができるので、自分好みのインテリアスタイルに合わせた柄や色を選んで必要なメートル数を購入します。
●木目柄はクラシックにもリゾートスタイルにも。
色が濃いめで縦の木目は重厚でクラシックなインテリアに、明るい茶系で横の木目はリゾートのようなナチュラルな雰囲気になります。最近ではエンボス加工(凹凸)があるものもあり、木目がよりリアルに見えるものもあります。
●インダストリアルなインテリアにはレンガやストーン柄を。
無骨なインテリアにはレンガやストーン調の素材の柄が合います。大きい面積に貼る場合は無地のものと組み合わせてバランスよく貼るとおしゃれになります。
●レトロで可愛いインテリアにはタイル柄を。
幾何学柄やランタンモチーフのレトロなタイル柄は水回り空間にぴったりです。プライベートな空間だからこそ遊び心のある柄を思い切って楽しんでみてはいかがでしょうか。
●モダンなインテリアには無地のツートンカラーで。
各メーカーからも無地タイプがでていますが、カッティングシート(中川ケミカル)と呼ばれる装飾用粘着シートには200色以上が豊富に揃っています。ツートンカラー(2色使い)で貼るとよりモダンな雰囲気になります。
まずは扉をはずしてみる
キッチン丁番。扉側を留めているネジを全部緩めてから扉をはずします
●必要なもの
ドライバー(2番)、カッター、プラスチックヘラ(※まるめたタオルでもOK)
●扉の外し方
キッチンや洗面台は丁番金具で留められていることが多いので、初心者はネジをはずして床の上で粘着シートを貼るのがおすすめです。扉の表面がボソボソと荒れているベニヤ板やペイントされた扉の場合は剥がす時に傷んでしまう場合があるので、小さな面積で試し貼りをしましょう。
●キッチン丁番
扉側を留めているネジを全部緩めてから扉をはずします。
スライド丁番。扉を側板に固定している「ネジだけ」を緩めて扉をはずします
●スライド丁番
スライド丁番の後方にあるボタンをおしてワンタッチで外せるものがありますが、一般的には複数あるネジのなかで、扉を側板に固定している「ネジだけ」を緩めて扉をはずします。
そのほかのネジは扉の位置調整用ネジなので初心者は触らないこと! 見きわめるのは少しむずかしいのですがよく観察して取りはずしてください。どうしてもわからない場合は扉をはずさずにシートを貼ってみましょう。
粘着シートを貼ってみよう
剥離紙をゆっくりと剥がしながら貼りましょう
ポイントは「貼る面を綺麗にして乾燥させておくこと」と「ゆっくりと剥離紙を剥がしながら」。
ドライバーでツマミや取っ手を外し、粘着力を高めるために綺麗に「汚れを取り除き乾燥」させておきます。
扉より一回り大きめの粘着シートを準備し5センチメートルくらい剥離紙をはがして扉の端から粘着シートを貼ります。
一度に剥離紙をはがしてしまうとシワになってしまうので、剥離紙を「ゆっくりと剥がしながら」プラスチックヘラで中央から端へ空気を押し出すように粘着シートを貼っていきます。ヘラがない場合は丸めたタオルでも大丈夫です。
角の部分にはカッターで切れ込みを入れて…
角の部分にはカッター切れ込みを入れで順番に折り曲げると綺麗に仕上がります。最後に余分な部分をカッターで切り取ります(今回使用した粘着シート サンゲツ リアテックTC-8200) 。
●もしも空気が入ってしまったら…
もしも小さな空気の膨らみができてしまったらカッターやキリ等で小さな穴をあけてヘラで空気を押し出すと簡単に直すことができます。
●何年経っても綺麗に剥がせる?
弱粘着で綺麗に剥がすことのできるインテリア用粘着シートですが、時間が経つと硬化して剥がしにくくなるので賃貸物件の場合は、2〜3年を目安に模様替えを兼ねて張り替えることをおすすめします。一気に剥がさずに細かく切れ込みを入れながらゆっくり剥がします。
ツマミや取っ手も交換すればインテリア性がアップ!
粘着シートに合わせてツマミや取っ手を交換すれば、さらにインテリア性がアップします。取っ手やツマミはホームセンターや100円ショップでも販売されているので、忘れずに取り付け穴の直径と扉の厚みを確認してから購入しましょう。取っ手の場合は、ふたつのネジ穴の間の長さ(ピッチ)が合わないと取り付けられないので正確に測っておきましょう。
取っ手をつけて扉を戻したら完成です! 殺風景だった洗面所があっという間に暖かみのあるナチュラルな空間になりました!
こうなると床もイメージチェンジしたくなりますね…。ということで次回は床のDIYご紹介しますので、お楽しみに!
この記事を書いた人
DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター
ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。