ブダペストの美しいクリスマス・マーケットを実況レポート
パップ英子
2015/12/24
聖イシュトバーン大聖堂前広場のクリスマス・マーケット
毎年12月になると、近隣諸国から大勢の観光客がブダペストに押し寄せます。彼らのいちばんのお目当ては、美しいイルミネーションと素敵なアイテムがずらりと並ぶ“クリスマス・マーケット”。
今回はクリスマス限定特別企画ということで、私が暮らすこのブダペストで現在開催中の主なクリスマス・マーケットの模様を実況レポートしたいと思います。
最初にご紹介するエリアはこちら。
写真に写るのは聖イシュトヴァーン大聖堂。この大聖堂は、ハンガリー国内にあるカトリック教会の総本山ともいえる教会で、観光スポットとしてもこの国で最も有名な場所です。
大聖堂が巨大スクリーンに変身! プロジェクションマッピングが大人気
聖イシュトヴァーン大聖堂目前の広場に数多くの出店が並ぶクリスマス・マーケット。
こちらでいちばんの目玉といえるイベントは、大聖堂がスクリーンに早変わりするプロジェクションマッピング。ハンガリーの民族音楽に合わせて3Dアニメーションが大聖堂をスクリーンに流れ始めるのです。
マーケットの期間中は毎日16:30〜20:00の間、1回30分間ほど上映されています。大聖堂に突如浮かび上がる映像はただただ美しく、来場者の誰もがその光景に足を止めてしまうほどです。
写真はプロジェクションマッピングの様子。
動きの速い映像を撮るのはテクニックがいりますね。
そして、子ども達にとって一番の魅力といえるのが、大聖堂広場に特設されたスケートリンク。特設スケートリンクでは子ども達(※1)が自由に滑ることができ、また、無料のスケート教室(※2)も開催されているのです。
※1(4〜14歳まで)
※2 金曜日 14:00〜20:00 土曜日 10:00〜18:00 日曜日 10:00〜13:00
ヴルシュマルティ広場のクリスマス・マーケット
次にご案内するのは、聖イシュトヴァーン大聖堂と同じくブダペストのペシュト地区にある場所。
ヴルシュマルティ広場で開催されるクリスマス・マーケットです。
ヴルシュマルティ広場のクリスマス・マーケットは、ブダペストで一番規模が大きく有名。
ヨーロッパの中でも最も上質で美しいクリスマス・マーケットに選ばれたこともあるほどで、クリスマス・シーズンに足を運ぶ観光客にとって一番のお目当てとも言える、見どころ寄りどころ満載な場所なのです。
Vendor(出店)がたくさんあるので、どんなクリスマス・グッズがあるのか、駆け足でご紹介していきますね。
こちらはクリスマス・キャンドル。写真の左側は雪化粧をまとった家々の夜の光景や、動物のイラストなど、キャンドルホルダーに描かれた個性あふれるイラストたち。キャンドルに火が灯されると、いっそう個性的な表情を見せてくれるのが面白いですね。
写真右側は、オレンジやバナナなどのフルーツや植物がなかに入ったキャンドルたち。
なんだか火を灯すのがもったいないくらい美しいですね。
トルコ製とも思われるガラスのモザイクランプがたくさんあります。
色とりどりのガラスからゆらめく光に、とっても心を癒されるのは私だけでしょうか。
左側にあるガラスのマグネットは天使や犬など、どれもとってもキュートです。
アンティーク好きにはたまらない食器類などが並ぶ
ハンガリーの古きよき食器やお鍋たち。
こちらのマーケットにあるVendor(出店)には、アンティーク好きにはたまらない陶器の食器類や木製のカトラリーなどがたくさんあります。
ティーポットやティーカップ、ソーサーといったティーウェアとともに、クリスマス・ツリーや部屋のなかに飾るオシャレなクリスマス雑貨が種類豊富に並んでいますね!
深みのあるレッドが艶をまとって、風合いもとても美しいクリスマス雑貨たち。
あまりにも綺麗な色合いに見惚れてしまいました。クリスマスツリーに飾る際、落として割ってしまわないか心配になってしまうほど、素敵な雑貨ばかりですね。
通りを少し歩いていくと、水玉やお花のボンボン飾りがとっても可愛いフェルトバッグが目に入ってきました。
モコモコととても暖かそうなバッグは冬限定仕様でしょうが、お部屋のインテリアとして飾ってみたくなるほど、オシャレでキュートな見た目ですね。
最後は少し駆け足となりましたが、クリスマス限定特別企画、いかがでしたでしょうか?
今回は、ヨーロッパのなかでも最も美しいと評判の、ブダペスト2大クリスマス・マーケットの様子を現地からお伝えしました。
この記事を書いた人
“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)
ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/