賃貸物件の契約書はいつまで保管する?紛失してしまった場合は?
ウチコミ!タイムズ編集部
2020/05/10
こんにちは。ながれだあかねです。部屋を借りる際に不動産会社で行われる契約。契約時には、大切な書類が渡されます。引越しが続くと、これらの書類はたくさん溜まってしまいますよね。捨てに捨てづらい書類。これらの契約書はいつまで保管すればいいのでしょうか?また紛失してしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
契約書はいつまで保管しておけばいいの?
契約書は敷金の清算が終わるまで大切に保管!
旧居の契約解除&退去しても、念のため敷金の清算などが終わるまではとっておくのがおすすめ。なぜなら契約書には、大家さんの連絡先などもかいてある。もし敷金の振込がないなど確認したいことがある際には契約書を見て連絡ができる。
不動産会社・管理会社が保管すべき期間は?
仲介した不動産会社も同じく契約書を保管している。宅建法にもとづき、保管期間は5年間と定められる。
賃貸契約書を紛失しても契約そのものがなくなる&退去を迫られることはない!
ただし・・・
書面の有無より、契約内容を確認できない点で困ることがある。賃貸契約書は、トラブルや契約に疑問がでてきたときに役立つもの。契約書を見直しすれば解決することや、契約書の記載内容が証拠となることもある。しかし契約書を作っていなかったり紛失してしまった場合、こちらも確認ができないため相手の主張の間違いを証明することができないこともあるのだ。
たとえば
・契約期間を確認したいとき
・ペット不可・楽器不可などの使用上の禁止事項を確認したいとき
・どれが設備で、どれが残置物なのかを確認したいとき
・契約更新の条件を確認したいとき(更新手数料など)
・契約期間内に解約する際の違約金など
大家さんに相談して賃貸の契約書をコピーしてもらう!
賃貸契約書は大家さんと借主双方に一部ずつ交付されている。まずは大家さんに紛失の有無を伝えて契約書のコピーを貰えるよう問い合わせてみるのもあり!
仲介した不動産会社に連絡して賃貸の契約書をコピーしてもらう!
もし大家さんも契約書を紛失していた場合や、コピーを拒否されてしまったら、契約時に仲介した不動産会社や管理会社に連絡してみよう。仲介した業者も契約に関する書類を保管する義務があるので、コピーをもらうことができる可能性がある。(ただしコピーするにつき手数料などが発生する可能性もある。)
契約解除後も契約書をとっておくメリットは?
基本的に解約後しばらくして敷金などが返却されれば、契約書などは処分しても問題ない。古い契約書をとっておくメリットも多少ある。たとえば、次回違う物件を契約する際の参考になる。記載内容の違いを見つけたり質問するのに役に立つことも。完全に捨てるのは抵抗がある人は、PDFで保管するなど、データ化してしまうのも手である。
賃貸の重要事項説明について知りたい方は
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いかがでしたか?賃貸契約書は大切に保管しておきましょう。重要な契約書関係のファイルを一つ作ると便利ですよ!また処分する際は、必ずシュレッダーなどで細かく切って、個人情報が悪用されないようしてから捨てましょう!
(絵・文/ながれだあかね)
この記事を書いた人
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