#03 ハワイでゼッタイやってはいけない5つのこと
中野亜紀
2018/11/10
ハワイは日系人も多く、とくにワイキキやアラモアナでは日本語も通じますので日本にいるのと変わらない気分になりますが、やはり日本の感覚と違うことも結構あります。観光でいらした時に気づかないうちに違反をしてしまいそうな例を挙げてみました。
12歳以下の子供は、必ず大人と一緒にいる必要あり
ダメ、ゼッタイ 子供の放置 PHOTO/123RF
観光でいらっしゃる子供連れの方が一番気を付けなければいけないのは、この12歳以下の子供の放置禁止です。日中海で遊んで疲れたから、子供は夜ホテルの部屋でお留守番、そして大人だけでショッピングへ、と行きたくなりますが、たとえ室内でも12歳以下の子供だけ残すのは禁止です。またショッピングセンター等でついつい「お手洗い行っておいで」と子供だけ行かせるのも禁止です。この法律では13歳以上の子は大人とみなされ、この歳以上の子がいれば大丈夫なため、ハワイでは13歳になるとまず最初のアルバイトとしてベビーシッター・チャイルドシッターをする子が多いのです。
お酒は“21歳”から
ダメ、ゼッタイ 21歳未満のお酒 PHOTO/123RF
日本では20歳からお酒OKですが、ハワイでは21歳から。この法律はかなり厳しく、レストランや小売店でお客さんが明らかに30歳以上に見える場合を除き、お店側も写真付身分証明書の提示を求める義務があり、怠った場合は罰せられます。違反すると酒類扱い免許を取消されることもあるため、年齢にかかわらず、購入時に必ず身分証明書入力をレジに設定しているところも多いです。
また、お酒を売れる時間帯も決まっていて、オアフ島はABCストア等の小売店では午前6時から夜中12時まで。お店自体が24時間営業であったとしても夜中12時を過ぎるとお酒は売ってくれません。そして買ったお酒を袋に入れずにむき出しで持つことも、公共の場でお酒を飲むことも禁止です。公園のバーベキューで一杯、ビーチで海を眺めながら一杯、なんてついついしたくなってしまいますが、これも法律違反です。
横断歩道の歩行違反は高額罰金
ダメ、ゼッタイ 横断歩道の信号無視 PHOTO/123RF
歩いていて反対側に渡りたい時、次の信号が少し先だし車も来ていないので今渡っちゃえ!とついついやりがちですがこれはダメです。見つかると即違反切符を切られます。一人当たり$130の罰金なので、夫婦でみつかったら$260、家族4人だったりしたら泣きたくなります。ワイキキでも頻繁に取締りを行っていて、私の知り合いだけでも2桁以上がこの切符を切られています。面倒でも少し遠くても横断歩道を正しく渡ってください。また、昨年から横断歩道を渡っている時にスマホをいじるのも禁止になりました。目的地を探しながらスマホの地図を見たりするのはダメですので、横断する時は一旦スマホから目を離し、渡り終わってから見てください。
ベランダに洗濯物を干すのは禁止
ダメ、ゼッタイ ベランダでの洗濯物干し。干すのであれば室内で PHOTO/123RF
天気の良い日が多いので、日本人の感覚だとお日さまにふとんを当てたり洗濯物を天日干ししたくなりますが、外から見える場合、ベランダに洗濯物を干すのは禁止です。「景観を損なわないため」というのが理由ですので、ベランダの手すりにふとんを干したりするのはもちろんのこと、ベランダの中の椅子にタオルや水着をかけておくのも、外から見えるとダメで、見つかるとホテルやコンドの管理人から注意を受けることになります。
ウミガメには触ってはダメ、鳥に餌をあげてはダメ
ダメ、ゼッタイ ウミガメへの接触 PHOTO/123RF
ハワイでは、ウミガメは海の守り神、神聖な生物とされています。特別保護動物に指定されていて、触ることはもちろん6フィート(約1.8メートル)以内に近づくことも禁止されています。海の中でも適用されるので、シュノーケリングなどで遭遇しても近づかずにそっと離れてあげてください。また、生態系を崩さないようにという理由で鳥に餌をあげることも禁止されています。公園や街中にたくさんいますし、かわいいので、ついつい食べかけのパンなどあげたくなりますが法律違反になります。動物に関する違反は罰金が高額なので気を付けてください。
この記事を書いた人
東京都出身。2000年8月から一人娘とともにハワイへ移住。2005年ハワイ大学経営学部会計学科卒業後、ハワイの日系不動産会社に勤務しハワイ州不動産免許(後にブローカーライセンス)を取得。2013年、雇用による永住権を取得し、現在は不動産投資・開発・管理・売買・商業物件・バケーションレンタル等扱う現地総合不動産会社“リアルセレクトインターナショナル”で、日本人顧客の居住用不動産売買を担当。https://www.realselectintl.com/