リボベジから始める家庭菜園
ながれだ あかね
2024/11/15
憧れの家庭菜園。ベランダやお庭に緑があると気持ちが晴れやかになりますよね。ただ、家庭菜園を始めるには、プランターやシャベル、土や肥料など、いろいろな準備が必要! それにベランダは狭いし、いきなり家庭菜園を始めるにはちょっとハードルが高い……。家庭菜園を始める前のスモールステップとしてオススメなのが、水耕栽培でできる「リボベジ」です。
❶節約にもなるリボベジとは?
<リボベジとは?>
リボーンベジタブルの略。普段、野菜の捨てている部分のヘタや種を使って、もう一度栽培する方法です。新しく苗を買う必要がなく、野菜を食べる度に栽培できるため、節約になるし環境にも優しい! 見た目もとっても可愛らしいのです。
<リボベジに必要なもの>
- 水
- 野菜と水を入れておく器やタッパー
- 野菜の切れ端
<リボベジをするときのポイント>
- 陽当たりのいいところにおく
- 水は少量で野菜全体を浸さない
- 水は一日一回取り換える
- 容器が汚れたらきれいに洗う
- 再生は1〜2回が限度
❷リボベジできる野菜は? どんな風にやるの?
- にんじん、大根
にんじんや大根のヘタを、水が張られたお皿につけておき、水を毎日交換すると、ヘタから徐々に葉っぱが伸びてきます。にんじんの葉っぱは、刻んでレンジで乾燥させれば、パセリの代用として使えます。大根の葉っぱは炒めものにも使えます。 - 小松菜
小松菜の根元の切れ端を水につけて置いておく。毎日水を換えておくと葉や根っこが伸びてきてフサフサに! 炒めものはもちろん、栄養満点の小松菜はスムージーにしてもいいですね! - キャベツ
キャベツの芯をくり抜く。芯を水につけておく。古い葉は取り除き、水は清潔に保ちましょう。葉が伸びて収穫したらお味噌汁などに入れてもいいですね! - ネギ
ネギの根が出ている端の部分を切って水につけておく。 - 豆苗
一度カットした豆苗を、水の張ったトレーにつけておく。毎日水を取り換えていくと、カットした部分からまた豆苗が伸びて炒めものなどに使える。
❸家庭菜園の道具は新しく買わなくても大丈夫!
水耕栽培をご紹介しましたが、ベランダでの家庭菜園も実はそんなにハードルは高くないかも! なぜなら新しく道具を揃えなくても代用できるからです!
<肥料はこれで代用!>
茶殻、コーヒーかす、卵の殻、お菓子の袋に入っている乾燥剤(シリカゲル)も植物の肥料になります。(シリカゲルは水と反応して発熱することもあるので、あらかじめ水につけておいてから土に混ぜましょう)。また水の代わりに米のとぎ汁を与えても栄養になります。
<虫の予防は?>
茎にアルミホイルを巻きます。アブラムシは光の反射が嫌いなのでアルミホイルの光で寄り付かなくなります。また、虫が苦手とする植物を寄せ植えする方法もあります。
<園芸用シャベルやプランターの代わり>
- ペットボトルをシャベルの形に切る
- 子どものお砂場用シャベルを使う
- ラベルを剥がした空き缶を多肉植物のプランターに
- ペットボトルを花瓶の代わりに
- 卵の殻を多肉植物のプランターに
- 欠けてしまったマグカップを使う
<あとがき>
「園芸療法」という言葉があるくらい、ガーデニングは心と体の健康にもいいそうです。植物を育てる喜び、日光を浴びることで心身も整います。リボベジを足がかりに、ガーデニングにも挑戦してみようかな!
(絵・文/ながれだあかね)
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/