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不動産ポータルサイトを「見ない」賃貸住宅オーナーに迫る危険とは?(1/2ページ)

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文/朝倉 継道 イメージ/©︎stockbakery・123RF

意外に多いポータルサイトを確認しないオーナー

oricon ME が、「オリコン顧客満足度ランキング 賃貸情報サイトのランキング・比較」2020年調査分の結果をこの10月に公表した。

調査対象は、全国の18~84歳(高校生を除く・性別指定なし)の1193人。「過去1年以内に賃貸情報サイトで住宅を探し、そのサイトを経由して入居された人」となっている。なお、当ランキングについては、賃貸住宅業界に少しでも関わっていれば、誰もが容易に結果を予想できるものとなっている。

出典/「オリコン顧客満足度ランキング 賃貸情報サイトのランキング・比較」(2020年)

ところで、いまや賃貸住宅の入居者募集に関して、とかく圧倒的な市場への窓口となっているこれら不動産ポータルサイト。実は「まったく見ることがない」という賃貸住宅オーナーが、結構いる。しかも、物件が満室であるならまだしも、「現在空室を抱え、入居者募集中」というタイミングでも、サイトを一切チェックしないというオーナーも。

これは非常に危険である。では一体、何が危ないのか?

もっとも危ないケースは「掲載忘れ」だ。仲介会社や管理会社の担当者が、作業をまるごと忘れるというもの。人間である以上、ミスは当然起こり得る。すると、ごく単純な結果として、物件情報はサイトに掲載されない。

加えて、怖いのは、その会社がいわゆる一社専任の立場にある場合だ。

ポータルサイトへの掲載忘れは、ときにレインズやマイソクなど、業者間流通ルートへの情報の載せ忘れも伴う。すなわち、一社専任の立場にある仲介会社や管理会社がこれらをしくじると、その物件の情報は世の中からほぼ完全に隠されてしまうわけだ。いわば、存在しないにひとしい状態となる。

唯一、当該業者の窓口を訪問した入居希望者だけが、辛うじてその存在を知る可能性をもつという、現在においてはある意味ミステリーな物件に成り果てるのだ。

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