「不動産業者の営業戦略」について
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/03/31
今回は、不動産業の営業戦略に関する情報をお届けします。不動産屋さんと付合う上で、多少なりとも知識があれば交渉なども有利に進められる事もあります。
■「不動産屋さんの戦略」について
1.まず、最初に、広告活動です。
~初めに、イメージ戦略です。いわゆる、テレビCMや新聞などに掲載されている物件情報など、全くない広告です。物語風に構成されていたり、「キャッチコピー」や「タレント」などを前面に出した、「企業イメージ」の向上を狙ったものです。
ただ、莫大な費用が掛かる為、大手不動産会社にしかできません。効果は皆さんご存知と思いますが、絶大です。
・・・無意識のうちに、CMで流れている曲を口ずさんでる・・・・なんて事ありますでしょう?
~イメージ戦略は、企業にとってはとても大切で重要なものですが、消費者にとって見れば、単なるイメージに過ぎず根拠はないですね。(辛口ですが)実際は、その企業が「どのくらいのクオリティの仕事」をしてくれるか? が重要ですね。
~集客の為の、広告活動
これは、単純に「お客様から問い合わせがきそうな物件」を集めて新聞・雑誌・フリーペーパー等の広告やインターネット等に掲載します。
これが一番一般的で、皆さんも良く目にするものですね。お客様から問い合わせを喚起するものですから、不動産御者も必死で日夜「良い物件」を探しています。例えば、価格的に安い物件・交通の便のいい物件などなど問い合わせをしたくなる様な物件です。
~基本的に、良い物件に対して問い合わせをする事は、普通の事ですが、中には悪質な業者がいて、いわゆる「おとり広告」、実際には、販売できない(売れてしまっている)物などをあるが如く取り扱って、問い合わせてきたお客様を、騙してお店などに誘う...。本当にありますよ。
万一、問い合わせしている業者が、「どうもあやしい...」と思ったら、「物件の現地で待ち合わせ」をしてみたらいかがでしょう。本当に、胡散臭い感じでしたら、さっさと退散できますし、問題がなさそうでしたら、そこからお店などに行ってもいいですし。お気を付けください。
もう一つは、「売り出し現場」です。こちらは、実際にその物件を販売する目的と、企業としての露出度の演出と、両面を同時に狙ったものですね。ですから、「売り出し現場」にはのぼりや企業の看板などが、「戦国時代の陣地」か「祭りの境内」の様にこれ以上ないくらい、目立つように設置されています。
そんな景色を数か所も見ただけで「結構有名な会社なのかな?」などと思ったりしちゃいます。
という効果も狙っています。
~その他の広告活動
販売物件を数件のせたポスティングチラシや自宅売却などを喚起する、「売却相談」のチラシをポスティングして、同じくお客様からの問い合わせを喚起する広告です。企業側の目的は、上記と同じく 問い合わせの為の物です。
~物件が掲載されているチラシについては、その目的もわかりやすいと思います。
「売却相談」の方は、「このエリアで、・・・・・・・なお客様が、30~40坪ぐらいの土地を」お探しです。などという、ありそうな話が掲載されていますが殆どの場合、いません。
こう書かれている、チラシを興味のある方が目にすれば、ちょっと連絡したくなりますよね。そこが、付け目です。
確認は、電話でも細かい部分に突っ込んでいくと、対応の不自然さや、とにかく店に来させようとする対応などから、わかります。注意しましょう。
基本的には、こんな感じです。注意する事も含めて書いて見ましたが、回避策ばかりのように見えますが、相手の基本戦略を押さえたうえで、相手の営業・会社の対応を見て判断する余裕が生まれます。お試しください。
今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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