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空き家解消で足かせとなる建築工事の検査済証がない住宅

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■DIYの問題点

 

このシステムが動き始めてガイドラインなどが発表されてから、既に9カ月以上の時間が経過しましたが、お世辞にも捗々しい状況になっていません。DIYの内容については、とても簡単にしか説明していませんが、ガイドライン自体が「ふわっと」しています。

貸主さんのメリットが強調されていますが、借主さんのメリットは「何とも頼りない」限りですね。

 

貸主さん側でも、実は「建物躯体部分の補修」は免除されていません。老朽化した建物や、経年劣化している建物の構造部分が「問題ない」わけはありません。と言う事は、さんざん「貸主のメリット」を強調してはいますが、臭いものにフタ的な印象しか受けません。

 

因みに、躯体部分と言いますのは、建物の主要な構造部分・壁・屋根などの事をいいます。言わなくても伝わると思いますが、建物のこの躯体部分の補修や改修が「一番費用がかかる」物なんです。

そして、借主さん側の話をしていきますと、そもそも賃貸住宅に大きなお金をかけて「住みたい方」どれほどいるのでしょうか?中古住宅を購入して、リノベーション・・・。なんて話は良く聞きますね、確かに。

 

しかし、他人の所有物にお金をかけたり、手間をかけたりして住むような習慣???アメリカやヨーロッパの話なら聞いたことがありますが、日本では・・・。皆さんも、そう思いませんか?

 

ガイドラインでは、市区町村などを主体にした「物件を紹介するシステム」も提案・奨励している様ですが・・・。行政などが音頭を取って、積極的に「物件を紹介」するのは無理としか思えません。

 

何故かと言いますと〜

 

  • 行政が紹介する物件が「耐震的に不備があったり」「建築違反していたり」という物件は紹介できないでしょう。すると、点検なり検査が必要になり、基準に当てはまらなければ「耐震補強工事・是正工事」が必要になるのは見えてきます。
  • 現在、世の中に存在する空き家建物の全てが検査対象になってしまうでしょう。
  • 建築基準法も何度も改正されていますから、耐震基準も変わってしまっています。
  • 20年以上前に建築された建物で、建築工事の検査済証がある住宅は非常に少ないのです。

 

当時の法律が緩かったので、現在では大事になっている「検査済証」がはしょられていたりします。
ここまで見て頂いただけで、机上の空論に近い事が分かってしまいますね。

 

貸主さんのメリットも怪しい。
借主さんのメリットも怪しい。
空き家対策の一つの手段になるのかも怪しい。

 

限られた1部のほんの一握りの対象者の為の「莫大な政府予算を使った」お話しの様です。
1年後にどうなっているのでしょうか?

 

 

不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。

大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。

所有されている物件の募集をかけることが可能です。大家さんであれば是非一度見てください。

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この記事を書いた人

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