おとり広告に騙されないで!通報以外の対応策
ウチコミ!タイムズ編集部
2014/12/08
【おとり広告の対応策と考察】
ここまで不動産業者の内情の話をして来ました。大変な状況だから許される訳ではありません。おとり広告は、酷い事です。いわゆる詐欺行為まがいですから・・・。
おとり広告の対応策は「何社かの不動産業者に確認する」事である程度回避する事ができます。全ての不動産会社が「おとり広告」を平気で行っているわけでは無いからです。(通報という手もありますが。。。)
他に手があるとすると・・・。「どうしても都合がつかないから、近日中に外見が見たいので、住所を教えて欲しい」と不動産業者に言ってみましょう。親切な不動産業者なら教えてくれると思います。その上で、現地に行ってアパートの住人の方に「大家さんの連絡先」を教えて貰う手でしょうか・・・。
間違いなく手間が掛りますが、やっただけの事はあるでしょう。ただ、直接問合せされるのを嫌がる大家さんもいる様なので、連絡は慎重に・・・。この様な手があります。
いずれにしても、不動産業者には契約などをお願いする事になると思いますので、対応なども参考になります。とにかくあわてて相手の策にはまらないようにする事が肝要です。「おとり広告」は実態でもかなりの数行われています。皆さんも、他人ごとに思っていると罠にかかります。
そして、この様な事を仕掛ける不動産業者は間違いなく「その不動産業者にとって収益性の高い物件」ばかりを勧めてきます。「AD」とか「B」などという沢山の収入が見込める物件です。
※「AD」「B」とは何か・・・ADは広告費、Bは袖の下と覚えて下さい。
賃貸住宅の場合、不動産業者の収入は賃料の1か月分が限度です。これをかわして報酬を受取る為に、広告費と言い換えているのです。
基本的に礼金が業者に渡されていたり、高めの家賃設定で捻出していたりしていますので、結局借主さんの負担が増えているケースがほとんどです。
Bの袖の下は、営業マンに直接払われるもので、発生源はADと変わりません。AD・Bが発生して不動産業者以外が得する事はありません。もっとも、発生している事を教えてくれるハズもありません。
お客さん自体が気に入って内容が「OK」だとしても、下記の事を知っておいてください。
- AD(広告費)等が出る物件は、礼金が多かったり、家賃が高かったりする。
- 賃貸住宅の場合、購入より気軽な一面がある為、借主さんも妥協しやすい。
- 物件の不利な面や、欠点を隠して「契約などに誘導される」事が多い。
- 早く決断させようと誘導・説得される事も多い。
「おとり広告」を平気で営業戦略に加えている不動産業者では、信用できませんでしょう。
商売ですから「利益確保」はわかりますが・・・。近日中に「おとり広告」で取締られた状況などもお知らせしたいと思います。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。
所有されている物件の募集をかけることが可能です。大家さんであれば是非一度見てください。
この記事を書いた人
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