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日本には良い地盤がない!?

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地盤の話は、昔から残る「地名」から分かるお話しをしましたが、今回のお話しは「地盤」についての「基礎的な概念・基本的な考え方」の話をしていきます。

 

【日本の地盤てそもそも、どうなのか?】

 

日本は皆さんがご存じの通り島国です。7割以上の山岳地帯に覆われた、平地の少ない島です。若干の平地が存在しますが、その全てが扇状地もしくは、それが隆起した土地です。

 

扇状地とは、山岳地帯に降った雨が川となって山裾を広げて、山から流れた土や石等を堆積して海にそそいでいます。この扇状地の様な成りたちの土地を「沖積層」といいます。

 

沖積層とは・・・説明をした通り、川砂が積もった地層をいいます。この地層は地盤的な観点から見ると、非常に軟弱です。水を多く含む事も多く、液状化や地震に対する地耐力も期待できない為、地盤改良などが必要です。以上のように、日本は全体的にこの「沖積層」が多く分布しています。

 

扇状地も長い時間の中では、隆起したり川の流れが移動したりして、川などから離れる土地もありますが、原則的に土地が構築された成分や成りたちが大きく変化するわけでは無い為、軟弱地盤のままです。

 

この事から見て行きますと、日本に分布する平野部の地盤は、決して良い地盤ではありません。そして、山岳地に目を転じて行きますと、地盤的には良い場所も散見されますが、今度は地下水脈が影響する事があります。

 

皆さんが良く目にする、川などは「目に見える」ものですが、それ以上の地下水脈が存在しています。
日本の気候が「高温多湿で雨が多い」地域です。日本の山には沢山の森林が群生している為、降った雨の保持量も豊富です。

 

この地下水脈は、地中深いものも浅いものもありますが、全てが調査できているわけではありません。
この為、現在の高度な土木工事の際にも、水脈にあたって、予想以上の難航をする事も起きています。
一戸建ての家の敷地も例外ではありません。

 

例えば、敷地は丘陵地の良い地盤にあったとしても、地下水脈が一部にとおっているだけでも影響がでます。建物を支える基礎部分の地盤が一定でない強度ですと、それだけで地盤改良の必要性が出てしまいます。

 

以上のように、日本の土地の特性からくる軟弱地盤が多く存在していますので、日本の場合は全体の95%が軟弱地盤とも言われています。地盤については、基本的に良い地盤の方が稀と覚えて置きましょう。

 

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