「購入する不動産の勘どころ」のお話し その1
ウチコミ!タイムズ編集部
2013/10/17
先日、ある不動産の調査で「区役所」を訪れていた時の事です。「都市計画課」という部署で、一般の方が自分の不動産を購入するにあたり、ご自身で調査に来ていました。現在だと非常に珍しい事ではありますが、良く考えて見ると有効な手段と思われます。
現在の不動産流通の「常識?」から言いますと、そういった物件の詳細については、不動産業者の独占??状態です。良い不動産業者ばかりなら問題ないでしょうが、経験の浅い業者さんや、悪意を持つ相手の場合、手の打ちようがありません。
現状ですと、不動産業者と一般の消費者との間に隔絶たる情報格差があるのと、基本的にお客様への説明の為でしょうか?でも、一般の消費者にはハードルが高い内容が多いのも事実ですが、自身で購入しようとする不動産を全て他人任せというのはちょっと心配になりませんか?
どんな業界でも、一般の消費者が何かを購入しようとした場合営業さんや販売員と打合せや交渉などをすると思いますが通常の製品(商品)と不動産では、物件自体も特殊性がある上自分の物にした後も、色んな制限や規制などが影響してくる物です。
物件自体の特殊性とは、工場等で生産されているものではないので、全く同じものが存在しない。これは、条件的な性能も含めてですね。更に、中古住宅等については建物の使用状況や設備などの寿命など、全く分かりません。
例えば、家を売却しようとした時に思わぬ手続きが必要になったり建替え等をしようとした場合に、予定外の費用が余分に掛る事が判明したり…。
簡単に説明すれば、その不動産の持つ良い影響も悪い影響ももれなく受け続けるという事です。その上、高額ですから捨てるなんて訳にもいきません。過去に、不動産を購入した経験のある方でも、「重要事項説明書」の中身を分かっている方は、非常に少ないと思います。
難しすぎて、「宅地建物取引主任者」の資格を持っている方でも理解できない内容が多いでしょう。かと言って、全てを理解する必要まではありません。いわゆる、「勘どころ」の様な部分があります。
例えて言えば、その不動産の短所とでも言いましょうか。売却や建替えなどを考えた時に、手間がかかったり、費用が余分にかかったり、その事をキチンと理解出来ていなかったり。そんな事が、実はよくあるんです。次回から何回かに分けて、その「勘どころ」のお話しをしていきたいと思います。
これを知っていれば、かなりの心配が解消できます。
今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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