マイホームを買った後のお話し!?
ウチコミ!タイムズ編集部
2013/04/24
今日の題材は、不動産を購入した後の話です。本や雑誌、ネットなどでも購入するまでは懇切丁寧に説明していますが、購入した方のその後を書いている情報誌などは、あまり見かけません。私の知っている情報から、いくつかお話ししたいと思います。個人の方に迷惑にならない様に、詳細は割愛させていただきます。
それと、幾つかの例なので全てが「こうだ!」という話ではありません。
① 営業さんの忠告を聞かず建てた家
~これは私が、某ハウスメーカーで働いていた時のお話です。その方は、土地収用で今まで住んでいた場所から別の
場所に移り、家を新築する予定の方でした。土地は収用される為、交換という形で別の場所になりましたが、購入したわけではないので費用はかかりません。
建物についても、立ち退きに協力するので保証金と言う形で3000万円程収用先から支払われました。その上での新築住宅の建築ですから、費用の面でも特に問題はありませんでした。要するに、3000万円以内で全てを終わらせれば持ち出し一切なしという「羨ましい」内容です。
しかし、建物の設計に入るとご主人さんの暴走が始まりました。床暖房から電気サウナ、壁掛け照明とダウンライトは信じられい多さで、その他沢山の設備を注文されました。設計の担当から、心配で私のところに連絡がきました。
何が心配かといいますと、今から20年ほど前の事なので今ほど省エネ化された電気製品、設備などはあまりなかったので、設計さんが電気設備の担当に聞いてみると、とんでもない電気費用(電気代)が掛かりますよ。と忠告をうけたとの
事でした。そのお客様も、収入はごく一般的な会社員の方で手取りで25万円程の収入でしたから大変な事だと、説得に伺いました。が、何度説明しても理解していただけず、最後には怒り出す始末。
仕方がないので、こちらは知りませんよと忠告するのがやっと
でした。案の定、完成して1か月ほどでそのご主人さまから電話が来ました。話を聞いて驚きましたが、1か月の電気代が30万円近く掛かったそうです。電気サウナに家族で毎日入り、電気を煌々と点け、床暖房もほぼ点けっぱなしだったそうです。その後、その方は不要な電気を外しサウナは封印して生活しているそうです。
今の世の中でしたら、省エネ家電、設備などでこの様な事はないのでしょうが、今の世の中でも同じようなことはあると思います。エコキュートやソーラー設備などはあって当たり前の様な世の中になってきていますが、従来のボイラーや給湯器に比べて値段は非常に高いですね。
そして、その設備というものは電気製品と同じく寿命のあるものです。使い方などにもよりますが、10年~良くて20年程でしょう。新築で建てた家に同時に沢山の設備が付いていると、何か所も同時に又は次々と壊れて交換…。とんでもない費用が発生する可能性があります。という事を考えないで購入していると、大変な事になります。10年~20年では、住宅ローンは終わっていないですよね。更に、お子さんは学費がカサム時ではありませんか?
今はインターネットなどの普及で誰でも簡単に色んな情報を取れる世になりましたが、新しい製品などが出てくるスピードも速く10年後、20年後の影響などが判りにくく、わすれてしまっているような気がします。自分だけで判断するのではなく、専門家の意見や長い目で見た影響なども考える必要がありますね。いくら新製品と言っても、発売から20年後ではメンテの部品すらなくなっている事が予測されます。
もっと簡潔に説明しようとしたのですが、長くなりましたので続きは次回にします。
今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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