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隠れて飼われて怒り心頭!よりも

ネコ歓迎物件の方がグッドチョイスかもしれません(1/3ページ)

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ペットといえば、その代表が犬と猫です。賃貸物件で「ペット可」という場合も、皆さん、基本的には犬と猫をイメージしています。そこで、このうち猫のお話です。

賃貸住宅では、犬には起こりにくいあるトラブルが、猫では若干起こりやすくなります。それは、無断飼育です。そもそもペット飼育が「不可」とされている物件での隠れての飼育です。これが起こると、心優しいオーナーさんは大いに悩まされることになります。

「放置してはおけない。でも、どうやって話を切り出そうか…」

入居者さんが留守にしている部屋の出窓にのんびりと佇む猫と見つめ合いながら、思案に暮れるオーナーさんも時折いらっしゃいます。そこで、今回お伝えしたいこと。

それは、猫を物件からシャットアウトするよりも、今後はむしろ「ネコ歓迎」型の物件を運営した方が、経営上有利かも知れないということです。データがあります。一般社団法人ペットフード協会の調査結果です。

毎年行われている規模の大きな調査で、内容が多くのメディアにたびたび引用されるなどしています。この調査で、一昨年(2017年)、ある事件が起こりました。全国で飼育されている猫の数が、調査開始以来、初めて犬を抜いたのです。(犬 892万0千頭 / 猫 952万6千頭)

なにしろ、ここ数年犬の飼育頭数は右肩下がりです。一方、猫はやや増加気味での横ばいです。その過程でついに逆転が起こりました。加えて、上記に続く2018年の数字はこのとおりです。

犬 飼育頭数 890万3千頭
   飼育世帯数 715万4千世帯

猫 飼育頭数 964万9千頭
   飼育世帯数 553万9千世帯

猫はさらに犬との差を広げました。なお、それでも飼育世帯数は犬の方が猫を上回っています。理由は、犬は1頭飼い、猫は複数飼いが多いためです。とはいえ、この世帯数の方も、犬は目下減少傾向、猫は増加傾向です。

すなわち、猫関連のマーケットは、おそらく今後も拡大・増加が見込まれそうです。もうひとつ、数字を紹介しましょう。上記の調査では、こんなデータも挙がっています。ペット飼育における「阻害要因」を調べたその数です。

「現在、猫を飼いたいけれど飼っていない理由(阻害要因)は何ですか?」と、皆さんにお尋ねした結果です。

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この記事を書いた人

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