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「入居者さんの行動に腹が立つ!」に

賃貸経営を高めるヒントがあります(1/3ページ)

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物件に空室が出ます。募集が始まります。物件を見に行きます。そのとき…「ああ、それ、やめてくれないかな…」いま住まれている入居者さんをうらめしく感じることがある、というオーナーさん、いらっしゃるかもしれません。

たとえば、居室玄関ドアの取っ手に、1本、2本と掛けられたビニール傘…。築後1~2年、まだピカピカの物件も、これがあるとなぜかうらぶれた雰囲気が漂います。築年を重ねた物件だと、さらにダメージもひとしおです。

「だらしない人が住んでいそうだな」

内見に来られた入居希望者さんに余計な不安を抱かせてしまう、オーナーとしてはぜひともやめてほしい、既存の入居者さんにありがちな行動です。

ですが、そこで! モヤモヤしたり、腹を立てたりするその前に、入居者さんがそんな行動をとる理由をあらためて考えてみてください。

答えは簡単です。入居者さんは、傘を立てたり、掛けたりする場所に困っているのです。

そうした風景が展開している物件の玄関の内側といえば、人が横になれるくらい広々としている…はずなどありません。きっと、ものすごく狭いはずです。立派な傘立てを置くスペースなど、通常そこには見あたりません。

すると、この状況は、サービス改善のためのヒントになります。たとえば、入居者さん全員に、ドアの内側に取り付ける、スペースの要らないマグネット式の傘立てをプレゼントするのです。

その際、こんな言葉を添えておきます。

「当物件のオーナーです。皆さんが傘の置き場所に困っていらっしゃるのを拝見し、こちらの商品をプレゼントさせていただくことにしました。どうぞご利用ください。なお、併せまして、今後は皆さんがお住まいの物件の美観が損なわれませんよう、ドア外側共用部分に傘を掛ける行為はご遠慮いただく旨、お願い申し上げます」

そのうえで、「傘を立てる場所が部屋の中に必ず必要である」は、オーナーさんご自身が、今後の賃貸経営を展開するにあたっての原則とします。すなわち、リフォームの際、または物件を新築する際、忘れてはいけない要件として加えておけばよいわけです。

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この記事を書いた人

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