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賃貸を高齢者向けにするときの注意点 見守りシステムで安心

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これからの日本の人口は高齢者の方でいっぱい!それを見越して「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」という物件も次々と建っていますね。しかし賃貸物件と比べてサービスが充実している分値段は高く、すべての高齢者が利用できるとは限りません。「サ高住」に入る前の段階で、高齢者の方がリーズナブルに入れる高齢者向け賃貸物件があったらいいですね。たとえば大家さんの物件のターゲットを高齢者の方にすることで、空室対策につながるかも!

目次▼

❶サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは何か?

❷高齢者に優しい物件で、差別化をはかる!

❸高齢者入居で発生するリスクを回避する方法

 

❶サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?

近年、「サービス付き高齢者向け住宅」というものが出てきました。介護サービスを受けられる住居で、主に民間事業者が運営しています。賃貸住宅にバリアフリーの設備をいれたり、生活相談員がいて入居者の安否確認もしてくれます。いろいろな生活支援サービスも受けられます。サ高住のニーズは高くて、持ち家がない人が住んだり、バリアフリー対応ができていない持ち家を売ってそのお金でサ高住に移り住む人も多いようです。

入居対象者:60歳以上で介護を必要としない自立した高齢者。あるいは、60歳未満の軽度の要介護の方

国もサ高住を推奨しているため、サ高住を建てるための補助金制度を設けています。アパートやマンションをリフォームして利用する場合は、一戸あたり上限180万円もの資金が事業者へ補助されます。しかしこの補助金をあてにしてサ高住を建てたけれど、経営が立ち行かず2017年には260件もの事業者が廃業していたという事実も・・・。サ高住の場合、物件の入居者募集は、介護事業者が行うケースがあります。客付けに強い介護事業者を選ばなくてはなりません。

 

サ高住を運営するのに向いている立地は、静かで落ち着いている環境。もし大家さんの物件が駅や都心から離れていて客付けに苦労していたら、「サ高住」にして差別化をはかるのも手かもしれませんね。

 

❷高齢者の入居者にできるサービスとは?

「物件をサ高住にするような大掛かりなことはできないな・・・。」という人もいるでしょう。人口が多い高齢者をターゲットにしたら、空室が多い賃貸住宅でもニーズがあるかもしれませんよ!例えば、女性が住むにはハードルが高い一階の部屋。高齢の方にとっては階段の上り下りがなく生活しやすい場所!物件の一階は、高齢者向けに貸し出すのもいいかもしれません。

◎「孤独死の防止」に活躍する見守りシステム「いまイルモ」

センサーによる見守りシステムでは、リビングやトイレ、寝室などにセンサーを設置することで、高齢者が活動しているかをセンサーが感知し、その情報が登録しているスマートフォン(大家さんや遠方にいる家族など)にお知らせがいくシステムです。「いまイルモ」詳しくはコチラ 

◎電気ポットで安否確認「みまもりほっとライン」

象印から出ている「みまもりほっとライン」は、無線通信機を内蔵した「電気ポット」を毎日使うだけで、遠方の家族に安否確認のメールがいくサービス。一週間のポットの使用状況を確認できて、周りがさりげなく本人の生活リズムや安否を気遣うことがでる!「みまもりほっとライン」詳しくはコチラ

以前お会いした大家さんは、ご高齢の入居者の方とある約束をしていました。それは毎朝、大家さんへ必ず電話をすること。忙しいときは鳴らすだけでもいいし、時間があるときは大家さんとお話しているそうです。入居者の声を聞けば、その方の体調や具合もわかりますよね。賃貸物件への見守りシステムの導入が難しい場合は、このように大家さんと入居者が協力しあうことも大切です。

 

◎高齢者の食事宅配サービス「ワタミの宅食」

疲れやすい高齢者の方にとって、毎日三食自炊するのは大変なこと!そんな入居者に大家さんからぜひ食事の宅配サービスをおすすめしてみてください。バランスのとれた食事が食べられるというメリットだけではなく、食事を宅配してくれることで外部とのコミュニケーションをとることができます。また定期的に運んでくれるので入居者の安否確認にも繋がります!

健康は、バランスのとれた食事からです。管理栄養士が献立を考えている「ワタミの宅食」では、お弁当や惣菜を定期的に届けてくれるサービスがあります。週に5回(月〜金)まで毎日届けてくれるのです。(※安いコースだと1食あたりの価格は490円。日替わり5日間コース→2,450 円 (税込)1月15日現在の値段)「ワタミの宅食サービス」詳しくはコチラ

 

❸高齢者入居で発生するリスクを回避する方法

 

一人暮らしの高齢者に物件に住んでもらうことは、大家さんにとってリスクも伴います。そのリスクを回避するためにさまざまな対策をとることが大切です!

◎大家さんが本人と直接会っておく

「地域の方と簡単な近所付き合いができそうか?」「家に引きこもらないでコミュニケーションをとることができそうか?」その方のコミュニケーション力を大家さんが確認しましょう。外交的な高齢者の方のほうが、何かあったときに周りの人も気がつくことができます!

◎定期借家契約にする

認知症や持病が悪化し単身での生活が困難になってしまった場合、大家さんが入居者へ退去をお願いすることもあります。トラブルにならないよう、あらかじめ定期借家契約で契約するといいでしょう。定期借家契約であれば決めた期間で、一度契約が終了します。もし健康状態や生活を送る上で問題がなければその都度再契約するようにしましょう。

◎保証会社を利用する

入居者の家族や親戚に保証能力のある連帯保証人がいないことも。その場合、家賃保証会社を利用すると安心です。

◎保険に加入する

入居者の孤独死で、大家さんが被るリスクをカバーする保険が出てきました。「孤独死保険」「孤独死対策保険」と呼ばれています。もし室内で亡くなってしまった場合、原状回復費用および死後の部屋の修繕や遺品整理、葬儀費用などを一定額補償してくれるそうです。保険にあらかじめ入っておくといいでしょう。

 

(絵・文/ながれだ あかね)

 

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ウチコミ!は、大家さんが入居希望者を直接募集できるサイトです。大家さんの言葉で物件のサービスや魅力を思う存分伝えることができます。大家さんの会員登録料、物件の掲載料、広告料も無料です。(費用は、成約したときに仲介手数料一ヶ月分+税のみ)会員登録は下記からどうぞ!

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この記事を書いた人

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