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「DINKS」世帯が住宅選びで重視しているポイント

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それまで市場がそれほど大きくなかったこともあり、あまり注目されることがありませんでしたが、近年ではDINKSをターゲットにした不動産物件が大都市圏を中心に注目されつつあります。その背景には大都市圏でDINKS世帯が増えていることや、DINKS特有のライフスタイルに合致した物件がこれまで少なかったことなどが関係しているようです。今回はDINKSという言葉の意味と、DINKS向けの住宅選びのポイントについてまとめてみました。

そもそもDINKSとは?

DINKSとは「Double Income No Kids」(2つの収入、子ども無し)を意味する、それぞれの頭文字を取って作られた言葉で「ディンクス」と読みます。結婚、またはそれに近い関係の男女がひとつ屋根の下で暮らしていて、それぞれが仕事を持っていること、そして子供がいないことが前提条件です。子どもがいる夫婦の場合はどうしても子どもが生活の中心になるので、住宅選びもそれを考慮したものになってしまうかと思います。それに対しDINKSの場合だと、その中心になる子どもがいないので、住宅選びの基準についてもまったく異なった価値観となるのです。

DINKS特有のニーズとは?

DINKSは夫婦それぞれがフルタイムの仕事をしているので、それぞれの職場へ通勤しやすいことが住宅選びの条件として優先されます。またどちらも専業主婦(主夫)ではないので、スーパーやコンビニついても夜間に営業していることや、通勤の途中にあることなどの利便性が求められます。

そうなると必然的に「大都市圏の大きなターミナルからそれほど遠くない場所」という立地条件に絞り込まれることになります。郊外の物件であれば実現しやすい広々としたスペースや自然環境はあまり重視されず、また日当たりについても、昼間に誰もいないことが多いのであまり考慮されることはありません。

都心+コンパクト+こだわり

こうしたDINKS特有のニーズを踏まえると、都心に近い物件でそれほど広くはないコンパクトな物件、そして共稼ぎで子どもがいないという経済事情を反映して「自分たちのこだわり」を組み入れられるような物件が人気となっているようです。ここでいうこだわりとは「夜景がキレイであること」や「ロフト調になっている内装」など、DINKSだからこそ実現できる類のものが当てはまります。また共働きであることから少々家賃が高くても問題はないため、DINKS世帯が借りている物件の家賃相場は15~20万円程度となっています。

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この記事を書いた人

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