寒いお部屋の条件 外断熱と内断熱ってなに?
ながれだ あかね
2021/12/07
絵・文/ながれだあかね
寒い、寒い……。12月に入ったらさすがに暖房がかかせません。しかし、ずっとエアコンをつけておくのは空気は乾燥するし、電気代ももったいないですよね。断熱性が高い物件に引っ越せば、冬は寒くなくて快適だし、エアコンを使う頻度が減るからお財布にも環境にも優しいし、いいことだらけ! そう、断熱性が高い物件は、体も財布も地球もあったかいんだから〜♪(地球ポカポカはあかん)
<目次>
❶断熱材の種類と特徴
❷寒くなる部屋の条件と対策
❸外断熱と内断熱
❶断熱材の種類と特徴
物件に使われている断熱材にもさまざまな種類があります。
<代表的な断熱材>
・グラスウール:安い、防音効果、燃えにくい ※湿気対策が必要
・ロックウール:燃えにくい、撥水性が良い ※湿気対策が必要
・ポリスチレンフォーム:結露を防ぐ、施工しやすい ※熱に弱い
・セルロースファイバー:結露を防ぐ、防音効果 ※価格が高い
断熱材が入っているのに冷えが厳しい場合、もしかしたら経年劣化により断熱材がずれ落ちているなど、断熱材の効果を十分に発揮できていない可能性もあります。
❷寒くなる部屋の条件と対策
■木造住宅は、機密性が低い傾向がある。特に築年数が経っている木造住宅は、玄関ドアなどの隙間風で冷気が入り室温を下げていることもある。
対策:隙間風を防ぐテープを貼ったり、玄関ドアから離れた位置の寝室・リビングの間取りを選ぶ。
■窓が大きい部屋、窓の数が多い部屋は、熱が窓から逃げてしまっている可能性がある。
対策:ペアガラスの窓を選ぶ。または窓にプチプチを貼ったり、断熱効果のあるカーテンを選ぼう。
■コンクリート打ちっ放しの外壁・室内の物件は、夏は暑く、冬は寒くなりやすい。コンクリートは熱伝導率が高いため外気の影響を受けやすい。
対策:断熱効果のあるシートやインテリアで寒さ対策しよう。
❸外断熱と内断熱
賃貸ではめずらしいですが、外断熱の物件は断熱性に優れています。内断熱と外断熱についてご紹介します。
<内断熱とは?>
外壁のコンクリートの内側(部屋側)に断熱材を入れること。建物の外側自体は直接外気にさらされるため、熱が逃げやすい。外断熱に比べると機密性が低く、結露が起きやすい。外断熱と比べるとコストがかからない。
<外断熱とは?>
柱など建物全体を断熱材で包み込んでいるため熱が逃げず、機密性が高い。建物自体が保温されるイメージ。結露の発生を抑制できる。またカビやサビによる住宅の劣化を防いだり、柱などの構造体を保護できるため建物自体の劣化を防げる。ただし、建物の幅が広がるため敷地に余裕が必要になるのと、内断熱の物件よりコストがかかる。
<あとがき>
いかがでしたか。
内見のときは暖房がついていないことが多いので、部屋の断熱性をチェックするチャンス! いっその事、物件の断熱性能を大家さんに聞いてみるのもいいかもしれません。
え? どうやって大家さんに聞くのって?
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/