「聞きコミ!大家さん」ーーインターネット無料の女性専用シェアハウス
「聞きコミ!大家さん」
2017/11/24
2017年11月24日取材 1/1ページ
今回、聞きコミ!で訪れたのは、新百合ヶ丘駅から徒歩12分、五月台駅から徒歩7分の場所にある物件です。千春オーナーがこだわって取り付けたハンモックが魅力のシェアハウスです。
五月台駅を降りると、そこには癒しの空間が広がっていました。道路わきを歩いて行くと、緑色に染まる農園で作業するおばあちゃんの姿が視界に飛び込んできます。広々とした道路でしたが、車通りも少なく、雲の流れと同様にとても静かでした。物件に到着するや否や、お庭にある野菜畑とウッドデッキにあるハンモックが優しく出迎えてくれましたよ。
奥に進むと、木目に白を荒く塗った西洋風の玄関が現れます。その扉から姿を見せてくれた千春オーナー。その上品な立ち姿が雰囲気にぴったりと溶け込んでいました。
豪華な別荘に住みたい、その想いに応えてくれる!
千春オーナーいらっしゃい!
そして、さらに驚いたのが、その内装です。一瞬で思い浮かんだ表現は、「まるで別荘に来たみたい」。現実から遠ざかって、理想のバケーションを満喫できる…そんな空間が広がる別荘風インテリアです。はじめはその雰囲気に圧倒されていた私たち取材班も、すぐに緊張がほぐれて癒されていきました。
あかねわ~!すごい!!豪華な別荘みたいですね。
千春オーナーありがとうございます。
早速、物件の見学をさせていただきます。最初に訪れたのは広々としたリビング。大きなテレビに、高級感を感じさせるふかふかのソファ。そして、何よりも印象的な2つのハンモック。ハンモックはテレビに向けて配置されており、テレビを見ながらゆっくりとくつろげるような仕様になっています。ヘリボーン柄の床材も高級感を出す一助となっています。
あかねわ~、すごいですね!このふかふかのソファ!ハンモックも吊るされていて素敵です。
千春オーナーありがとうございます。
あかね内装ですが、外国の雰囲気を意識されているように感じたのですが、外国に住まわれていた経験とかあるんですか?
千春オーナー私自身は旅行が大好きで。昔はバックパッカーみたいのをやっていたんですよ。あとは留学したりもしてね。それで、共同生活の大変さなどを味わって…せっかくだから気持ちよく住んでもらえる場所を自分で作れたらいいなと思いました。
あかね実際に共同生活をしていたという経験からですね。
千春オーナーはい。初めて会うような外国人の方とルームシェアをしていた経験があるのですが、部屋をすごく汚されてしまって…それが大変でした。もう少しきれいな環境だったら、もっと楽しくリラックスして過ごせたのにな…という心残りがありました。だから今、入居者の方にそういう思いをしてもらいたくなくて、いつもきれいにしています。
あかね清潔感を意識されていることはよく分かります。
千春オーナーありがとうございます。シェアハウスだからというのもありますが…。20代の頃、私は、仕事ばかりの生活を送っていました。まさに始発に終電という形で、家へは寝に帰るだけでした。なんか心も体もボロボロになってしまったという感じで。だからこそ、同じように頑張っている女性を応援したいという気持ちです。
せめてお休みの日くらい、きれいなお部屋に適度な緑、そしてお花にハーブティー…そういうものに囲まれてホッとできるような場所が作れたらいいなと思っています。それって、間接的にですけど、頑張っている女性を応援することに繋がるのかなと思います。
あかね住みながら癒されて…別荘みたいな場所ですよね。
千春オーナーそう思っていただけたら嬉しいです。
続いて、今回募集をかけている居室を見学します。アンティーク調の椅子とテーブルは、日常風景からかけ離れているようで、癒しを与えてくれます。
あかねこの椅子とテーブル、本当に素敵ですね。こちらは入居したら使って良いんですか?
千春オーナーもちろんです。そのまま使用していただけます。
あかね窓も広々大きくて、開放感がありますね。
ウッドデッキも素敵です。ここでも印象に残ったのが2つ吊るされたハンモック。ウッドデッキは屋根付きなので、日差しの強い日でも安心して使用できますね。
あかねお部屋やウッドデッキにハンモックが置いてありますよね。そういうのはやはり、外国でバックパックをしているときにヒントを得たのですか?
千春オーナーそうです。日本ではあまり見かけないかも知れませんが、海外ってどこにでもあるんですよね。使ったらすごく心地よくて気に入っちゃいました。それで、癒しアイテムとしてハンモックは欠かせないと思いました。
少し奥に目をやると、隠れ家的なカフェエリアが視界に入ります。こちらも素敵でしたよ。
千春オーナーここはこだわって作った癒しポイントなので、是非みなさんに使用してもらいたいです。
物件を初めて目にしたときに飛び込んできた家庭菜園はウッドデッキから見渡せます。ここでは、ネギやキャベツ、白菜などを栽培しているようす。最近では、苺も作っているそうですよ。
あかねこのお野菜は、入居者のみなさんに振舞われるんですか?
千春オーナーお野菜を収穫して洗って、共有部分に置いておくと皆さん使ってくださいます。忙しいときってどうしても、コンビニ弁当に頼ってしまうじゃないですか。ですから、少しでも多く、お野菜を取っていただきたくて栽培しているんですよ。
お風呂場も素敵でした。ピンクの床に猫足バスタブ。女子力を上げながら癒される空間です。
あかねかわいいバスタブですね。しかも、すごくピカピカ!みなさんきれいに使われているんですね。
千春オーナー原状復帰と言うんですかね、使ったら元の場所に戻すといったことをルールとし、みなさんに守っていただくようにお願いしています。
あかねなるほど。ところで、この物件ってお友達は呼んでも大丈夫ですか?
千春オーナーはい、女子ならOKです。男子はダメなんですけど。女子は一応ルールが決まっていて、呼ぶ24時間前までにグループラインでみんなにお知らせすれば、自由に呼んでもらって構いません。
私たち取材班は、ダイニングへ移動し千春オーナーのお話を聞くことに。お料理をするのがちょっともったいないくらいきれいなキッチンには、オレンジと黄色が鮮やかなお花が飾られていました。私たちは千春オーナーの気配りで、ハーブティーを頂くことに。鼻に抜けるさわやかな香りが気分をリラックスさせてくれます。
あかねこちらの物件はもともと千春オーナーが所有していたのですか?
千春オーナーもともとは私の実の父の名義で。父も遺産みたいな形で回ってきたんですけどね。父も私も、ここへ住んだことはないのですが…。築30年という物件で、以前は一戸建てとしてお貸ししていたのですが、震災を機に入居者さんが東北に戻られるということで空き家になってしまいました。
その後も一軒家として貸し出しを募集していたのですが、なかなか借りてくれる方が見つからず…。というのも、この家は大きすぎるので、なかなか借り手のニーズに合わないというか…。
実は私は私で、いつかおばあちゃんになったら、シェアハウスみたいなものをやりたいなと思っていたんです。ですから、少し早いですけど、始めちゃおうかなと思って。
あかね大規模なリノベーションを行っていますよね。
千春オーナーシェアハウス専門の会社がありまして…。いくつか当たってみて一番雰囲気よくやっていただけるところにお願いしました。はじめは、全部壊して新しくアパートとかにしようかなとも考えたんですけど、専門の人たちが「しっかり作っているから結構もつよ」と言ってくださり、もうちょっと頑張ってみようと思いました。
あかね賃貸として貸し出したのはいつ頃ですか?
千春オーナー5年前くらいですかね。
あかね話しは変わりますが、入居者の人たちの雰囲気ってどんな感じですか?
千春オーナーこういう雰囲気を好む方ってカラーがあって、みなさん似ているんですよね。内覧に来ていただいた時の雰囲気も似ているし、趣味も似ているし…。たまにみなさんと雰囲気が違うなって方が内覧に来られたときは、入居に至らない場合が多いです。
あかねここは全員だと何人になりますか?
千春オーナー5人です。
あかねちょうどいいですね。5人くらいだと。みなさん毎晩一緒にご飯食べたりしているんですか?
千春オーナーそれはバラバラで。新しい方が入ったらウェルカムパーティーをしますが、あまりここは出入りが激しくないので…。たまたま入居者さん同士で時間が合ったりすると、鍋パーティーとかやったりしているみたいですけどね。何ヵ月かに一度くらいですかね。みなさん、あまりべたべたしているわけでもなく、つんつんしているわけでもない、程よい距離感を保っているようです。
あかね年代とかはみなさんバラバラなんですか?
千春オーナーだいたい20代後半から30代中頃、後半くらいまでの方が多いです。働き始めて数年たって、ちょっと疲れた…みたいな方が癒されたくて入居してくださいます。出ていかれる時も、転職とかもありますが、ご結婚されて…みたいな方が多くて。長い方だと、4年くらい住んでくださっています。
あかねシェアハウスだと、ひとりじゃないんだなという感じが味わえますよね。
千春オーナーシェアハウスって4,5年くらい前から伸びていると思うのですが、震災がきっかけとなった場合が多いようです。やはり地震があったときなど、ひとり暮らしは心細いですからね。そういうこともあって、田舎で送り出す親御さんたちも、シェアハウスなら安心できると思います。
震災があったときに備えて、防災グッズなども充実させています。何かあっても、みなさんで3日4日は何とかなるだけのものをそろえているんですよ。
あかねところで、窓枠に鈴が付いていて、とてもお洒落だと思ったのですが、防犯の意味も込められていますよね。他にも何か、防犯対策をされているんですか?
千春オーナー家の周りに防犯カメラが4つ。あとは暗くなるとパッと光る人感センサーが4カ所付いています。もちろん、アルソックにも入っていますよ。女性専用の物件なので、そういったところはしっかりやるように心がけています。
あかねそこまでされていたらすごい安心ですよね。
千春オーナー100%ってなかなか難しいかも知れないですけど、自分の納得できるものにはしておきたいかな…。
あかね最後になりますが、賃貸経営をしていて一番うれしかったこと、印象に残ったことはなんですか?
千春オーナーたまたま先週なんですけれど、一年ぶりにパーティーをしたんですね。そのときに、初めてみなさんがお手紙をくれたんです。そのときはすごく感動しましたね。
もちろん、いつでも喜んでもらおうと思ってお掃除をしているんですけれど、どこまで伝わっているか分からないので不安もありました。でも、お手紙で感謝の気持ちをいただいた時に、ちゃんと伝わっているんだな…と、嬉しく思い感動しました。頑張っていて良かったって心底思いました。
ここで、千春オーナーとの対談は終了しました。おいしいハーブティーと心温まるお話の数々で、心底癒された私たちを笑顔で見送ってくれた千春オーナー。そんな千春オーナーのシェアハウスは、西洋風のインテリアやところどころに設置されたハンモックがまさに、日常生活からの逃避行を可能にしてくれます。みなさんも、こんな素敵なシェアハウスに住んでみませんか? 千春オーナー、本当にありがとうございました。
オーナープロフィール:千春オーナー
野菜づくりが大好きな千春オーナー。元キャリアウーマン。海外へ行っていた経験をヒントに、ハンモックで癒しを与えてくれます。
この記事を書いた人
「聞きコミ!大家さん」 担当編集
「聞きコミ!大家さん」では、賃貸物件を所有する大家さんが直接入居希望者を募ることができるウチコミ!をどのように活用しているのか、建物へのこだわり、ちょっとしたアイデアで空室が解消された事例などを紹介していきます。それぞれの工夫や取り組みが、賃貸経営に悩めるオーナーに対して少しでも参考になればと思います。