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値上げ値上げの中で、2年連続で値下げされた自賠責保険、その中身とは?(2/2ページ)

平野 敦之平野 敦之

2021/02/17

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自賠責保険の過去の改定の状況と2021年の平均改定率

自賠責保険料は2021年4月1日の契約分から、平均で「6.7%」引下げられて改定される見込みです。ここ数年で実施された改定では、2017年(平均6.9%引き下げ)、2020年(平均16.4%引き下げ)されており、2年連続、3回続けての平均保険料の値下げとなります。

ちなみに自家用乗用車で24カ月(本土)で契約する場合、2017年の改定以前の保険料は27,840円でした。これが25,830円(2017年改定)、21,550円(2020年改定)、20,010円(2021年改定)と引き下がってきました。

税金や社会保険料負担の増加、新型コロナによる収入の減少など家計についてはマイナスの話が多いので、ちょっぴりうれしい話でしょう。

自賠責保険の2021年4月1日からの主な車種の保険料と今後の動き

2021年4月以降に改定される見込みの自賠責保険料について、主要な車種いくつかについて保険料をみておきましょう(出典/損害保険料率算出機構の金融庁長官への届出内容より)。

【本土用 保険期間24カ月】

車種

改定前

改定後

改定額

改定率

自家用乗用自動車

21,550円

20,010円

△1,540円

△7.1%

自家用小型貨物自動車

24,790円

23,150円

△1,640円

△6.6%

軽自動車(検査対象車)

21,140円

19.730円

△1,410円

△6.7%

小型二輪自動車

9,680円

9,270円

△410円

△4.2%

原動機付自転車

8,950円

8,850円

△100円

△1.1% 

 

【本土用 保険期間36カ月】

車種

改定前

改定後

改定額

改定率

自家用乗用自動車

29,520円

27,180円

△2,340円

△7.9%

自家用小型貨物自動車

軽自動車(検査対象車)

28,910円

26.760円

△2,150円

△7.4%

小型二輪自動車

11,900円

11,230円

△670円

△5.6%

原動機付自転車

10,790円

10,590円

△200円

△1.9%

2021年4月以降に自家用乗用車の車検を迎える人は、2年前から6,000円弱くらい保険料が下がる計算です。また一部の損保で2021年1月から任意の自動車保険の改定を実施したところがあります。

任意の自動車保険は単純な料率改定だけでない要素も関係しますから、契約内容によって保険料の引き上げ、引き下げはあるでしょう。

今後自動運転に絡む先進安全技術は導入が進み、人の運転によるうっかりミスのような事故は減っていくことが想定されます。古い車が好きな人もいるでしょうが、最新の技術を搭載した自動車も価格が高い分の恩恵も少しずつでてきています。

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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