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パリに行ったら訪れたい「蚤の市」の楽しみ方

桑田 唯桑田 唯

2016/02/02

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蚤の市で生活用品を探してみる

 海外で暮らし始めるとき、食器や家具、生活用品など、いろんなものが必要になります。新品のものを買うのもいいですが、もしヨーロッパで暮らすなら、蚤の市(のみのいち)を利用してみてはいかがでしょうか?

 蚤の市とは、骨董品やヴィンテージ品、古道具などのフリーマーケットのことで、ヨーロッパの各地で定期的に市が立っています。今回は、パリの蚤の市について紹介したいと思います

パリの蚤の市に行く前に

 今回ご紹介するのは、パリの蚤の市のなかでも大きめの市、クリニャンクールの蚤の市とヴァンヴ蚤の市です。両方ともパリ市の端っこのほうにあります。蚤の市自体は日本人の観光客もよく訪れる人気スポットですが、スリなどが多いともいわれており、治安はそこまでよくありません。また、週末の早朝から市がやっていることが多く、冬の早朝はまだ真っ暗なのでその点もご注意を。

 なるべく周囲に気を配りながら、きびきび行動することをおすすめします。貴重品もしっかり管理しましょう。私は特に危ない目にあったことはありませんが、歩いているとジロジロ見られたり、声をかけられたりして少し不安に感じたこともありました。

支払いは現金か小切手で。頑張れば値切れるかも!

 蚤の市ごとの特色はありますが、売っているものの種類は本当にさまざまです。椅子やテーブル、ソファなどの家具や、シルバーのフォークやスプーン、マグカップやカフェオレボウルなどの食器、古着やアクセサリー、絨毯やテーブルクロスなどの布類、おもちゃやオブジェ、美術品、古書など、生活に必要なものは一通りそろってしまいそうです。

 カフェオレボウルやキーホルダー、ヴィンテージのお菓子の缶などはお土産にも人気で、私も以前、旅行で来たときにキーホルダーを大量に買いました。

 クレジットカードが使えるお店もあるようですが、基本的には現金で支払うと考えたほうがいいでしょう。現地の人が小切手で支払っているところを見たことがあるので、こちらで銀行を開いて小切手帳を持っている場合は、使えるか聞いてみてもいいかもしれません。

 商品の値段はピンキリで、古いから安いものもあれば、古いからこそ高いものあり、聞いてみないとわかりません。ただ、商品の値段を決めているのは店主なので、交渉次第ではもしかしたら安く売ってしてもらえるかもしれません。これも蚤の市の醍醐味です。

 もちろん、挨拶もそこそこにいきなり値切ってしまっては値引きはむずかしいですが、ある程度店主さんとコミュニケーションを取って、相談するような感じでお願いすると、もしかしたら安くしてくれるかも…。

 実際私も、「ほしいけれども手持ちのお金が足りなくて…」と言ったらその額までまけてくれたり、ひとつのお店でたくさん買い物をしたときは、向こうから少し安くしてくれたりすることもありました。

クリニャンクールはパリで最大の蚤の市

 パリの蚤の市のなかでもいちばん規模が大きいのが、クリニャンクールの蚤の市です。パリの北部、モンマルトルよりもさらに北のほうにある市場です。

 土曜日〜月曜日の朝7時〜19時半までやっており、ゆっくり時間を使えるのが嬉しいところです。多くの蚤の市は、テントを張って、その下に出したテーブルに商品を並べているのですが、クリニャンクールではテントではなく、しっかりした建物が店舗として使われており、街中の商店のような店構えになっています。

 また、区画が整備されており、この区画は雑貨が多い、この区画は家具が中心、など、区画ごとの特色がはっきりとわかるのも特徴です。

 食器や雑貨などの小物は、Vernaison(ヴェルネゾン)というエリアに多く集まっています。私も昔Vernaisonで、お土産にマトリョーシカやキーホルダー、ちょっとした小箱を買ったりしました。タイプライターなども売っていて、思わず買ってしまったこともあります(ほとんど使う機会はありませんが…笑)。

・Vernaison:
http://marchevernaison.fr/map-and-schedule/


■クリニャンクール蚤の市
開催時間:土〜月 7:00〜19:30
住所: Porte de Clignancourt 75018 Paris
メトロ最寄り駅:4番線 Porte de Clignancourt

パリの南で開かれるヴァンヴの蚤の市

 こちらはクリニャンクールの次に有名な蚤の市で、パリの南で開催されます。クリニャンクールと比べると、小物や雑貨のお店が中心で、食器やオブジェを扱うお店が多いように感じました。クリニャンクールは観光向けの蚤の市になってしまって、ヴァンヴのほうが掘り出し物が多いという人もいるようです。

 土日の朝7時〜13時までの営業なのですが、12時くらいからぼちぼちと商品を片づけ始める人もいたので、なるべく早めの時間に行くことをおすすめします。

■ヴァンヴ蚤の市
開催時間:土、日 7:00〜13:00
住所:Avenue Georges Lafenestre, Avenue Marc Sangnier 75014 Paris
メトロ最寄り駅:13番線 Porte de Vanves


 今回紹介したふたつの市以外にも、町を歩いていると小さな蚤の市に出くわすこともあります。

 蚤の市の商品の値段はピンキリですが、新品を買うよりは断然安いですし、フランスの「古いものを大切にする文化」を感じることもできます。パリを訪れたときには、ぜひのぞいてみてください!

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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