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あの家は私の学費の20倍はする――プライベートカウンセリングで相続トラブルをうやむやに(4/4ページ)

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金銭トラブル隠しに使われるカウンセリング

この件を改めて考えると、ご相談に来られご夫婦は、どうもA子さんに黙って、A子さんの母親の財産をA子さんと相談もなしに処分したようでした。

もちろん、処分したお金でA子さんの生活費や学費を負担したのは間違いないのでしょう。しかし、そのことに対してA子さんは不信感を持たれてしまった。

そこでその不信感を取るため、あるいはごまかすため、カウンセリングを受けさせて、本人にメンタルが弱っていると感じさせる。また、周囲にそれを認識させようとしたのではないか。

実は、こうしたことを目的にプライベートカウンセリングを利用する人は少なくありません。

しかし、相続問題などで裁判になったときにプライベートカウンセリングを受けていたとしても、メンタル面でなんらかの問題がある証明にはなりません。

A子さんに、もしおじさんが、カウンセリングの内容について説明を求めてきたら、「新しい人生にむけて頑張っているようです」とでも伝えておきましょうかと聞くと、少しうつむいて沈黙したあとに、

「ええ、是非、そうしてください」

と微笑むA子さん。その後、その夫婦からは何も連絡はなかったが、私は彼女の幸せを祈らずにはいられなかった。

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この記事を書いた人

公認心理師 博士(医学)

大手不動産会社で産業保健活動を行う一方、都内で親子や夫婦の関係改善のためのプライベートカウンセリングを実践している。また、最近は、Webカウンセリングも行い、関東甲信越や東北地方の人たちとのセッションにも力を入れている。

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