外壁塗装・屋根塗装における手抜き施工・不良施工とは
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/06/25
■手抜きは外見からはわからない!
新築の家を建てた時はもちろん、住宅のリフォームをしたりすると、新しい住居の仕上がりに感動したりするものです。ピカピカの住居を見れば、テンションも上がりますよね。しかし、残念ながら、世間では手抜き施工・不良施工が横行しているのです。
幸い日本では「手抜き工事で建物が倒壊する」といったことはほとんど起きませんが、細かい手抜きや不良施工は目に見えないところで行われています。年数が経って初めて手抜きが発覚し、抗議しようと思ったら業者は消えていた、ということも実際に起こっています。
■塗装の手抜き・不良施工
外壁や屋根などの塗装は、大まかに言って下塗り・中塗り・上塗りという工程を経て完成します。各塗料には耐久年数や防水・遮熱といった効果が謳われていますが、性能を十分に引き出すには、下地処理を適切に行い、素材に合った下塗り材を用い、必要な量の塗料を重ね塗りすることが必要です。
ところが悪徳業者に引っかかってしまうと、例えば中塗り・上塗り塗装と二回行わなければいけないのに、一回しか行わないことがあります。同じ予算内で塗装をするのであれば、使う塗料が少ない方が儲かるからです。
しかもこの場合、上塗りまで終わってしまうと、まともな施工と手抜き施工の見分けはつかなくなります。しかし手抜きをされると塗膜の耐久性が落ちるので、わずか数年後に壁や屋根の塗装が傷み始めて初めて気づく、ということになります。
また、素地と合わない塗料を業者が選択してしまった結果、1年も経たないうちに塗装が剥がれてしまった例もあります。あるいは塗料に指定されている乾燥時間を守らなかったために、塗膜が弱くなる場合もあります。
業者に悪意がなくても、不良施工になってしまう場合があります。
例えば、気温が低いと塗料は乾燥時間が長くなりますので、硬化不良を起こしやすくなります。また、悪徳業者の場合とは逆で、厚塗りした方が塗面の持ちが良くなると考えた業者が厚塗りをし過ぎる場合もあります。厚塗りし過ぎた塗膜は表面が乾いても内側が乾ききっていないので、剥がれたり変色を起こす原因となります。
塗装の不良施工にはまだまだ種類があります。それらを防ぐには、やはり信頼できる塗装業者に頼むのが一番です。当サイトの関連企業に塗装会社があります。不良施工についてはこちらの記事をご覧ください。
「外壁塗装リフォーム」「屋根塗装リフォーム」のプロタイムズ綜合研究所
https://www.protimes-souken.co.jp
■工事の手抜き・不良施工
工事を始めたら換気扇が付けられない、ドアの位置がずれているなど、まれに設計ミスが発覚する場合があります。耐力壁を減らしたり、柱の太さを細くしたり、勝手に設計変更される場合もあります。あるいは、ハウスメーカーなどの場合は基礎工事などを下請け業者に丸投げする場合があるため、基礎割れなどの問題が発生することも……。手抜き・不良施工の例は枚挙に暇がありません。
どんなに優れた業者に頼んでも、モラルの低い人がまぎれ込んでいるかもしれませんし、ずさんな工事も完成すると隠れてしまうので、工事中にしっかり目を光らせておいた方がいいでしょう。なお、着工する前の段階で国土交通省が定めた住宅性能評価(有料)を受けることもできますので、新築の場合は検討してみましょう。
この記事を書いた人
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