DIYにも便利！引越しの養生テープの使い方

養生テープってなに？

養生テープは剥がすことを前提としたテープ。ポリエステルでできていて、ガムテープのような伸縮性はほとんどない。綺麗に剥がすことができる。また繊維が編まれているため、ハサミを使わず手でちぎっても綺麗に切れる。緑・青・白など、ガムテープと比べて様々なカラーバリエーション。現場で剥がし忘れがないようにあえて目立つ色にしてあるのだ！

養生テープができた経緯

昭和50年代、それまで仮止めの養生用として使っていたのは、梱包用の布粘着テープだった。某テープメーカーが仮止めに適した「あとが残りにくいテープ」を開発。最初テープの色は梱包用テープと同じ茶色だった。別のテープメーカーが、間違えられないように当時梱包用のテープでは使われていなかった「緑色の養生テープ」を売り出したのだ。

ガムテープってなに？

本来のガムテープは、クラフト紙の片面に水溶性の糊（ガム）を塗り、乾燥させて細長い帯状にしたもののことをいう。使用するときは、切手のように糊がついた部分に水をつけて使用するものだった。日本では1923年にアメリカから製造機械と原料が輸入された。現在では水を使用しないテープがほとんどだ。梱包で使う幅が広いテープの総称としてガムテープと呼ぶ。

養生テープを使う場面

外壁塗装などの現場で多く使われる養生テープ。主に塗装をする際に、作業箇所以外（塗りたい部分）を汚さないために一時的に貼るものだ。職人だけではなく、今は個人で楽しむDIYなどでも養生テープは活躍している。たとえば内装のDIYで活躍する、床が汚れないようにする道具として、養生テープが端っこについた「テープ付き養生シート（マスカー）」という便利なものもある。養生テープは、粘着力が弱いので粘着剤が残ったりフローリングを剥がさないところがメリット。そのほかにも引越しのとき、引越し業者が衣装ケースが開かないように養生テープで止めるなど、様々な場面で使われる。

↓マスカー↓

貼れる場所

壁、手すり、エレベーターの養生、家電製品や、家具のガラスを固定する場合に使う。食器などをプチプチで梱包した際に止めておく。養生テープを丁寧に剥がせば、プチプチも再利用可能！

貼ってはいけないところは？

養生テープは剥がす前提のもののため、長時間貼っておくと糊が付着してしまうこともある！木製の家具に養生テープをはると塗装が剥がれたり、ポリ塩化ビニール、石材、塗装面などに貼ると糊残りやテープあとが残る可能性も。またダンボールの底に養生テープは使わない。養生テープは粘着力が弱いので、ダンボールなどに使うと剥がれる危険性がある。ダンボールの梱包は、ガムテープを使おう！