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騒音だけじゃない。賃貸「迷惑」住人にあなたもなっていない? ゴミ汁ポタポタ、宅配ボックス占拠

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苦情・トラブルは騒音以外でも

賃貸マンションやアパートで、もっともよく聞かれる苦情・トラブルといえば、それは「騒音」だ。

「隣の部屋の人がしょっちゅう夜中に人を集めて騒ぐ。うるさい」
「真下の部屋で早朝からテレビが鳴り響く。なんとかしてほしい」

こうした騒音に関する苦情は、物件内からのものに留まらないこともある。建物の周辺・ご近所を巻き込んでの近隣トラブルに発展することも少なくない。

他方、騒音以外でも、住人の生活や行動による苦情やトラブルはもちろん発生する。

そして、そういった中には、原因となっている本人が「他人から指摘されるまでそれが周囲を困らせているとは気づかないでいた」――そんな類のものもあったりする。

いくつかを紹介しよう。「あっ、それって私かも」と思ったら、すぐにその行為はやめるべきだ。

ゴミ袋から汁がポタポタ… 廊下にシミが!

無頓着な人はとことん無頓着。それがマズいこととは思っていない。しかし、気になる人にとっては怒り心頭――!

そんな代表といえる事例かもしれない。

生ゴミの入ったゴミ袋に穴が開いていて、汁がポタポタと垂れ、ゴミを出す際に廊下や階段など共用部分の床を汚す行為だ。油染みとなってその場に残ってしまうこともある。

なかでも、最悪といえるのがエレベーターの中を汚してしまうケースだ。しばらく臭いが残ったりもする。

なお、この「ゴミ汁ポタポタ」――ゴミを運んだ経路上に点々と跡が残されることで、犯人の目星がつきやすいこともよく覚えておこう。

人が「密」な集合住宅で、タバコはそろそろ限界?

賃貸に限らず、集合住宅ではどこでも発生しがちなトラブルだ。タバコの煙と臭いについての苦情だ。

よくあるのが、いわゆるベランダ喫煙となる。

「部屋の中で吸うと臭いが壁や天井につく」
「子どもがいるので煙を吸わせたくない」

そんな理由で、部屋を出てベランダで喫煙していたところ、周りの部屋から「臭い」「洗濯物にニオイがつく」などのクレームが出てしまうケースだ。

加えて、「窓を開けての喫煙」、「回している換気扇から煙と臭いが流れ出す」といったことでも、トラブルは顕在化したり、周りが我慢することで潜在的に生じていたりする。

タバコを吸うなら集合住宅に住むのは厳しい…そんな時代がそろそろ近づいてきているのかもしれない。

郵便受けを溢れさせて中が「洪水」に?

集合ポストの郵便受けの中身を溜まるまま放置しておく人は意外に多い。

ところが、やがて郵便物やチラシで中が一杯になり、ついには溢れ出して周囲に散乱。苦情が出て、当該住人が管理会社から注意されるといった例もしばしば聞かれるところだ。

ある学生入居者の場合、もっと深刻な事態となった。

差し入れ口から溢れて外に飛び出していた郵便物やチラシに雨が当たり、それが染み込んで、郵便受けの中が水浸しになってしまったのだ。

のみならず、溜まった水は別の部屋の郵便受けにも内部を伝って流れ込み、大事な郵便物をいくつも濡らしていた。

当然、重いクレームとなり、学生は管理会社からこってりと絞られたそうだ。

集合ポストの上にチラシなどを放置し「あとは誰かにおまかせ」

こちらも郵便受けにまつわるトラブルだ。郵便受けに入った要らないチラシやダイレクトメールを集合ポストの上に載せ、そのまま放置してしまう人がいる。

風が吹き込む環境などでは、それらがやがて散乱し、見苦しい風景となる。周囲のストレスを生んで苦情になる例があとを絶たない。

「不要なものを勝手に入れる業者が悪いんだ。こちらは悪くない」

そんな言い分もあるだろうが、幼稚といえば幼稚な考え方だろう。自分さえよければ周りの環境はどうでもいいという、まともな大人になりきれているとはいえないロジックだ。

ちなみに、いわゆるポスティングチラシや、宛名の無いダイレクトメールが不要であれば、郵便受けにひとこと「チラシ・宛名の無いDM不要」などと書いた紙を貼るだけで、配布業者はそれらを投函しなくなる。

あるいは、「不要なチラシやDMを入れる回収ボックスを置いてほしい」とのリクエストにも、ほとんどの管理会社やオーナーは応えてくれるはずだ。

数カ月ほったらかしも!? 宅配ボックスの不法占拠

便利な宅配ボックスだが、ある問題に頭を痛めている管理会社やオーナーも多い。それは宅配ボックスの長期占有だ。占拠といってもいいだろう。

「数カ月も同じ荷物が入ったまま。その間、ボックスはつねに本来の数より少ない不便な状況」――と、いった例もあるそうだ。

  • 自分宛に荷物が届いていると知りながら、だらしなく長期にわたって取り出さない
  • 郵便受けを長期間開かずにいるため、不在票に気がつかない

など、原因はいくつかあるようだが、さらに呆れた例として、宅配ボックスの「私物化」がある。

宅配ボックスが便利なエントランスに置かれているのをいいことに、傘や、外出の際に使う道具、趣味や遊び用具などを常時入れておくなど、自分専用のロッカーとして使う人もいるという。何とも恥ずかしい行為だ。

やたらと愛想のよいネコちゃん達。そこに居付いている理由は?

ある賃貸マンション。来訪者がエントランスに近づくと、誰かれ構わず「ニャ~ン」とかわいい声を発しながら、ネコが近寄ってくる。

なぜだろう? 答えは「餌付け」だ。

住人の1人が餌付けを始めたため、そのマンションには野良猫が次々集まって来るようになったのだ。ネコ好きな訪問者は癒されるかもしれないが、一部の住人はそれによって大変な迷惑を被っている。

「テラスの窓にオシッコをかけられたり、周りにフンをされたり、臭くてもううんざりです」

ベランダでのハトへのエサやりなどとともに、集合住宅では絶対にやってはいけない迷惑行為となる。

以上、「騒音だけじゃない。賃貸『迷惑』住人にあなたもなっていない?」をテーマに、いくつか事例を挙げてみた。

繰り返すが、これらについては、やっている本人がそれを周りの迷惑だと認識していないことも多い。

この記事を読んで、「私だ」「オレだ」と、もしも気付いたら、その行為は今日からすぐにストップだ。

(文/賃貸幸せラボラトリー)

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この記事を書いた人

編集者・ライター

賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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