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賃貸経営のロジック――“不動産投資家”ではない。“賃貸経営者”としての視点を徹底する(3/3ページ)

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ストロングポイントを把握する

――14年から賃貸経営を専業にされているということですが、今後新しい展開は考えていますか。

いまのところは購⼊したいと思う物件が出てきませんし、とくに新しい展開は考えていません。賃貸経営を始めてまだ11年しか経っていないので、まだまだこの業界で私はひよっこです。ただし、サラリーマン時代とは異なり、いまの仕事に対する真剣度はまったく違います。

――まずは、いまの賃貸経営を着実に継続していくということですね。

ちなみに、私は購⼊した物件を売却するつもりはまったくありません。むしろ、売却するという出⼝を封じないと賃貸経営はできないと思っています。“投資”ではなく、“賃貸経営”だからです。もしも、所有している物件を売却しようと考えると、いくらで購⼊して、所有期間のトータルリターンがいくらで、税⾦がいくらで、最終的な⼿残り⾦額がいくらで……という考えになりますよね。そのような考え⽅のなかには、⼊居者さんは不在です。そんな賃貸経営はあり得ないと思っています。

――海野さんのお話からは、賃貸経営者としての基本を改めて考えさせられたオーナーも多いと思います。最後に賃貸経営にプラスして伝えることはありますか。

皆さんは、⾃分が所有する物件のストロングポイントをしっかり把握しているでしょうか。どの業界の経営者も、“経営主体”の強みと弱みは当然把握しています。⼤家の場合は、所有する物件が経営主体です。経営主体である物件のストロングポイントをきちんと把握することで、客付けにもいい影響が及ぶと思います。経営者としての視点を持ったうえで、⼊居者さんや地域のことを考える。そういった賃貸経営を、多くの⼤家さんが展開していければいいと思っています。

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