不動産投資で資産を築いた主婦
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/03/16
主婦感覚を活かして投資する
不動産投資も投資なので、当然うまくいく人もいればうまくいかない人もいます。その中で、主婦でありながら不動産投資で成功し、中には億単位の資産を築いた人もいるそうです。
もちろん、最初から主婦で成功した人はそれほどいません。働いている時に軍資金を貯め、不動産投資で安定した収入を得るようになってから仕事を辞めたというパターンが多いようです。だから「主婦」。と言っても、不動産経営をしているわけですから、専業主婦と言ってよいのかわかりませんが(笑)。
不動産投資は元々長期間にわたって安定した収益を上げようとするものですから、成功する主婦の人も堅実なことが多いようです。例えば、働いている間は天引き貯金を行う。ボーナスは丸ごと貯金する。そして、株式投資などで資金を増やす。
成功した主婦不動産投資家に共通していることの1つは、皆大変な勉強家だということです。本を読んで勉強することはもちろん、セミナーなどにも積極的に参加して知識を深めた人が多いようです。
もう1つの特徴は、自分の価値観を持っていること。例えば、どんなに儲けても不動産から得たお金は消費に回さない、という人がいます。不動産から得た収益はすべて投資信託などを購入して、そこから出た利益だけを使うようにしているのです。また、不動産投資で成功しても、成功前と後で生活水準をあまり変えていない人も多いようです。どれだけ儲けていても不動産投資には経費がかかりますし、何が起こるかわかりません。お金の運用にも主婦生活の感覚が活かされているようですね。
なお、主婦不動産投資家の中には、自宅の一部を賃貸物件として貸し出している人もいます。自宅併用の賃貸住宅だと、自宅の床面積が全体の2分の1以上あれば低金利の住宅ローンを借りることができ、しかも自宅部分については住宅ローン控除の対象になります。
主婦の工夫と研究に学ぶ
実際には属性(年収や勤務年数)のない主婦も多いと思いますが、それでも不動産投資にチャレンジする人もいます。例えばどうにかして自分でお金を貯めて、キャッシュで物件を購入する。地方で物件を探せば不可能なことではありません。中にはその物件を高齢者向けの事業者に貸し出すことで利回りを確保している方もいるようです。
また、公庫融資を利用して、女性向けの起業家支援融資で資金を調達する人もいます。この場合は不動産投資ではなく、不動産ビジネスとして会社概要などの様々な書類を用意し、銀行員と交渉もしなければなりませんが、不可能ではありません。
主婦の場合は投資のハードルが高いので、様々な工夫をしている場合が多いようです。その一方で堅実な投資方法を研究する。一般的な投資家にも、大いに参考になる部分があるのではないでしょうか。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。