「不動産教室」登記簿謄本って何?
ウチコミ!タイムズ編集部
2012/09/01
「登記簿謄本(とうきぼとうほん)」 をご存知でしょうか? 殆どの方が...
「あっ!どこかで聞いたことがある。」
「なにか古めかしい難しい書類...。」
「不動産に関係する書類か...。」
ぐらいの知識なのではないでしょうか? しかし、不動産の取引の上では、とても重要な書類です。どの様に 重要な書類 かと言いますと、登記簿謄本とは我々人間でいいますところの、戸籍謄本 の様なものです。
掲載されている情報は~
1 土地の所在地~この 所在地 と言うのは、皆さんが良くご存じの住所(住居表示) とは違います。日本国内でも、所在地 を使えば 唯一無二 の場所を表す事ができる表示方法です。ですから、東京都内の所在地でも 字(あざ) が付いたりします。
2 土地の地籍(面積)~この 土地の面積 は、面積と言いながら...
※1 昭和55年以降(一部不可)の新たに確定測量されたものを除いて、信頼性はほぼ 0 です。なぜかと言いますと、登記簿謄本の誕生は明治時代で、当時は 縄で土地の周りを図って その表示方法は、 坪(つぼ)・反(たん) などの大きな単位でした。はっきりいって、測量などとは到底呼べるものではありません。
その いい加減な面積 から今の測量技術とはかけはなれた制度の図りだしで、分割が進んできた結果でしかないのですから。現に今日、測量図の作成されていなかった土地を今の技術で測量すると、20%以上の誤差が出てくる土地が、いくらでもでてきます。なので、目安ですね。
※1 確定測量とは…土地の測量の中で、唯一根拠のある測量で国家資格者の土地家屋調査士が行う、土地の全ての境界を明確にした測量です。
3 地目(ちもく)~こちらも、はなはだ解りにくいものですが、一応の利用目的と言いますか、利用状況といいますか...表記としては田・畑・宅地・公衆用道路・公園・墓地・水道用地などがありますが、縦割り行政の弊害か実情とはあっていない地目の場合が、多々あります。
4 所有者情報(甲区欄)~持ち主の情報です。もちろん、所有の経緯やその日時、持ち分なども掲載されます。他にも、差し押さえ等の権利登記もこの場所に掲載されます。
5 他の権利等情報(乙区欄)~一般的には、住宅ローンなどの 担保情報 です。こちらは、例えば ローン金額や借入先などの情報が載ります。まとめの話は、つづきで載せます。
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この記事を書いた人
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