家賃値上げ通知の交渉を有利に進めるには
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/02/03
前回の続きです。家賃値上げ(値下げ)についてです。尚、家賃の値上げには注意しなければいけない条件があります。
◎家賃値上げの成否
家賃の値上げは、基本的に「貸主さんと借主さん」の合意に基づくのが原則です。貸主さんの考えや、希望を「借主さん」に通知(連絡)するだけで決まるものではありません。貸主さんが「家賃値上げの通知」をして、借主さんが「分かりました」という返事がもらえて初めて成就するのです。くれぐれも、強制できる物ではない事を覚えておいてください。
酷い場合には、家賃の値上げに応じない場合「賃貸契約の更新を拒絶する」などというケースもあるようですが、そのような権利はありません。では、どの様に「家賃の値上げ」を提案すればいいのか?
◎家賃値上げの請求の例
まずは家賃値上げの根拠を準備しましょう。準備するのは、最近の周辺の家賃相場です。同じ規模の賃貸住宅の家賃を、不動産屋さん・周辺の大家さん等から聞き取り収集をして下さい。そして、現在の値上げを考えている住宅との差額を出してみましょう。
この「根拠になるデータ」は、借主さんが拒否した場合の説得材料になりますし、訴訟などになった時の貸主さんの根拠にもなります。
例えば〜〜
現在の家賃が50,000円だとしましょう。
調査や聞き取りの状況から・・・平均的に57,000円だとします。
すると、差額が7,000円あります。
ですので「今回の家賃値上げは7,000円」として要求してみよう。・・・という具合です。そして、家賃の値上げを請求する際に「こうした根拠」を文書に盛り込んで借主さんに通知しましょう。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。
所有されている物件の募集をかけることが可能です。大家さんであれば是非一度見てください。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。