防犯対策はこれ確認!部屋探し完全ガイド

2025/11/21
近年、空き巣や不審者被害が増加する中、賃貸物件の防犯対策は住まい選びの重要なポイントですね。特に女性の場合、日々の安心感がそのまま生活の質に直結することも多いのではないでしょうか。
この記事では、物件選びの段階から入居後の対策まで、押さえておくべきポイントをまとめました。また、最後には「セキュリティの良い部屋に引っ越したいけど金銭的に無理!」という方向けに、今の部屋でもできるセキュリティ対策をお伝えします。
防犯度が高い部屋の意外なポイント3選
① 2階以上や角部屋より『安心な中部屋』
空室がいくつかある場合は、選ぶ基準として侵入リスクの高い1階よりも2階以上を選ぶ方が多いでしょう。そして、角部屋は人気とされていますが、窓が増える角部屋よりも、中部屋のほうが安全性は高くなると言われています。
② 窓と玄関の防犯性能
玄関は、ディンプルキー又はダブルロックであるか、ピッキングされにくい構造かどうかはとても重要です。
窓にシャッター・補助錠が付いているか、ベランダやバルコニーの柵から侵入されやすくないか等、窓からの侵入されづらさも気になるポイントでしょう。
③ セキュリティ設備
『モニター付きインターホン』、『防犯センサー・防犯カメラ』、『スマートロック』等、暮らしの安全につながる設備がついている部屋が増えています。
『宅配ボックス』も、配達員と顔を合わせる必要がなくなり、利便性だけでなく安全性の視点からも重宝する設備と言えるでしょう。
周辺環境の安心チェック3選
物件や部屋の設備でのセキュリティだけではなく、周辺環境の治安も忘れてはいけないポイント。自然が多くて公園が多くて昼間はのどかな雰囲気……、そういった地域でも、「夜」の顔を見ておくことは大切です。

① 駅から家までのルート
『静かな住宅街』というのは物件にとってメリットの一つですが、夜になると『暗い、危ない夜道』になることも。他にも公園・駐車場・空き地が多いことは、人が隠れることができるといったデメリットと言えるかもしれません。
『物件は良いけど、夜の帰り道は怖い』はよくあるパターン。暗くなってから駅から物件まで歩いてみたり、物件周辺の雰囲気を見てみたりすると良いでしょう
② 建物のエントランス防犯
オートロックや防犯カメラの有無のほか、そもそも不審者が入りづらい構造(ワンフロア複数戸、エントランスが道路から見える)というのも重要です。
「家に帰るたびに、あの死角が気になる……」という暮らしを避けるためにも、気になる点はチェックしておきましょう。
③ 建物周辺環境
ゴミ置き場が荒れていないか、共用灯が切れていないか等、しっかり管理されているかを確認することが重要です。
さらに、植栽の手入れも要チェック。あまり手入れがされていない場合、不審者が隠れられる死角になることも。
植栽の手入れ具合が、そのまま物件の管理が行き届いているかを表すことも多くあります。
手入れ具合が気になる場合、不動産会社に相談してみることも有効です。
共有部が整っている物件は、それを利用する入居者も安心できる方たちである可能性が高いでしょう。
「入居後」に安心して暮らすためのポイント3選
① 個人情報を出さない
郵便物や宅配の伝票をゴミに出す時は、名前が分からない様にシュレッダーを利用したり、破くようにすることや、表札にフルネームを書かない等、住んでいる人物像が特定されにくい状態を保つことが大切です。
② 在宅を悟らせない工夫
カーテンは遮光+目隠しタイプを使うことをおススメします。帰宅時間が規則的な方は特に、昼間もカーテンを閉めるようにして在宅を悟らせない工夫も重要です。
またSNSを利用している方は、家の周辺が分かる写真や帰宅時間等を安易に投稿しないようにしましょう。周辺施設、マンホールや電柱などの情報から、SNS経由で住所が特定されるケースも増えているため要注意です。
③ 不審者対策
来訪者が来た場合には、基本的には「ドアを開けない」で対応するのがベター。
最近では、設備点検や配達員を装った不審者による被害も見られます。相手の用件を聞いても、「管理会社に一度確認します」等と裏を取る姿勢を見せるのが有効な手段です。
どうしてもドアを開ける場合は、チェーンロックをかけた状態で開ける方が安心です。
セキュリティ対策のない賃貸物件でもできる!防犯対策3選
セキュリティ設備が十分でない物件でも、対策次第で安全性を大きく高めることができます。ここでは、外からの侵入対策・在宅中の安全・生活習慣の工夫の3つに分けて紹介します。今日からできるものもありますので参考にして下さい。
【玄関】後付け設備で防犯強化
後付けのドアロック(補助錠)を付けることや、外から覗かれないようにドアスコープカバーを付けることができます。モニター付きインターホンがない物件には、後付けのワイヤレスインターホンを使うのも◎。
他にも、防犯ブザー設置等のステッカーを貼ることで、不審者を遠ざけることができるかもしれません。
※取り付ける前に、管理会社や大家さんに許可を得ましょう。
【窓・ベランダ】目隠しで生活パターンを見せない
補助錠を取り付けたり(100円ショップでも買えます!)、目隠しシートや防犯フィルムを貼って外から見えないようにしたり、ガラス割りによる侵入を遅らせることができます。
ベランダやバルコニー、柵付近には、足場・脚立代わりになるものを置かないようにしましょう。他にも、布団や洗濯物を夜まで干しっぱなしにしない(不在だと悟られる)ことも重要です。
1階や低層階に住んでいる場合は特に、窓からの侵入対策を徹底することが重要です。
帰宅ルートも気を抜かない
同じ道・同じ時間帯ばかりにならないよう、帰宅ルートや時間を変える工夫をすることも重要です。
また、不審な人がついてきたら気が付けるよう、イヤホンやヘッドホンはせず、ときどき振り返りながら歩くのも良いでしょう。
「最寄りのコンビニでアイスを買わない方がいい」という話も。近所であることを悟られてしまうリスクがあるので、コンビニに寄った日は周囲により気を配りながら歩くといいかもしれませんね。
『安心して暮らせる物件』は自分の基準で見極める
セキュリティ設備が十分でない物件でも、『侵入防止×在宅時の工夫×情報管理』の3つを徹底することで、安全レベルは大きく上がります。
一人暮らしでは「なんとなく不安」を放置しないことが何より大事。金銭的に引っ越しが難しい場合でも、できることから少しずつ取り入れて、安心して暮らせる環境を整えていきましょう。

一般的に、セキュリティが高い物件の家賃は、相場の5,000〜10,000円ほど高くなることが多いようです。
賃料が上がれば、初期費用も当然上がりますが、『ウチコミ!』で部屋を探せば、仲介手数料がかからない上に、初期費用分割等、直接大家さんに相談することもできますよ。
【ウチコミ!アドバイス】
・物件はできる限り2回以上の内見(昼と夜)
・『ウチコミ!』のように大家さんに物件のことを聞けるサイトで探す(物件や周辺環境のことは大家さんが一番知っているものです)、又は、単身向けの管理に強い不動産会社を選ぶ
・不安な点は必ず大家さん、仲介会社(管理会社)に質問する
・「なんとなく怖いなぁ」と感じた物件は絶対に選ばない!直感は意外と当たるものです…。
ステキな新生活が送れる部屋探しをウチコミ!は応援しています!
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。





















