意外と知らない! 高層マンションのカーテンは○○にしないといけない
ながれだ あかね
2021/05/23
こんにちは、ながれだあかねです。眺めのいい高層マンションって憧れますよね〜。ただ高層マンションに住むうえで心配なのは「火災」です。もちろん高層マンションには消火設備があるので、火が燃え広がらないような対策はされています。しかし、低層マンションに比べると高層マンションは避難に時間がかかり、ハシゴ車による消火活動も困難です。高層マンションの居住者にも、火が燃え広がらないようにするために協力しないといけないことがあります。
地盤面から31メートルを超える建築物は、「高層建築物」
高層建築物の居住者には「守らないといけないルール」があります!
✳︎カーテンや絨毯などを防炎物品※にすること
※防炎物品:法律で定める基準以上の防炎性能を有するもの
高層建築物にはなぜこんな決まりがあるの?
高層マンションは避難に時間がかかったり、火災拡大時の人命危険が大きいことから、居住する階に関係なくのカーテンや絨毯などを防炎物品にしなくてはいけない。
低層階に住んでいる人も、防炎物品にしてね! 全員で命を守ろう!
防炎物品にしなくてはいけない(=防炎防火対象物)建物は?
・高層建築物(高さ31メートルを超える建築物 ※約11階以上)
・地下街
その他、公共の場所や人の出入りが多い場所も対象!
・劇場、映画館、演芸場または観覧場
・公会堂または集会場
・地下街
・飲食店
・宿泊所、病院、保育施設
・その他
防炎カーテンで「避難の時間をかせぐ」
実は……火が燃え広がってしまう原因の一つはカーテン。カーテンに引火することで火が天井まで一気に燃え広がってしまうのだ! 通常のカーテンでは、わずか1分の間に天井にまで火が届いてしまうので初期消火は困難になってしまう。その点、防炎カーテンは燃えにくい。天井に燃え移る前に初期消火をする時間・避難する時間をかせぐことができる
<防炎カーテンと普通のカーテンを見分けるには?>
・「防炎機能付き」と表示されているカーテンあるいは「防炎ラベル」がついているカーテンを選ぶ
→カーテンをオーダーするときは防炎カーテンを選び、「防炎ラベル」を貼ってもらおう。義務付けられている場所では、カーテンが防炎物品かどうかを確認されることもある。
・防炎カーテンはポリエステル100%の素材で作られているものが多い
→ポリエステルは火がついてもゆっくりと燃えていく性質がある。
画像参照/日本防炎協会公式HPより
いかがでしたか? 普段から火の扱いに気をつけていても、地震などの二次災害などで火災に巻き込まれる可能性もあります。火災で犠牲になる人をなくすために高層マンションの居住者だけとは言わず、木造住宅や低層階のマンションなどでも積極的に「防炎カーテン」にしていきましょう!
(絵・文/ながれだあかね)
この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/