何をすればいい?アパート退去時の手続きとは?
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/04/20
住み替えにともなって必要となるのがアパートの退去手続きです。役所や不動産会社が絡む手続きには期限内にやらなければならないものもあるので、適切な時期も把握しなければなりません。そこで今回はアパート退去時に必要となる手続きを時系列でわかりやすくご紹介いたします。
引越しが決まったらすぐにやるべきこと
引越しが決まったら、まずアパートの賃貸借契約書を見て「解約予告」の時期がいつまでかを確認します。
「借主からの解約予告は1ヶ月前までが原則です」
このような記載があれば、引越しの1ヶ月前までに家主、もしくは管理会社や不動産会社へ退去の連絡をする契約を結んでいることになります。また、解約予告をする時期によっては1ヶ月分の家賃を余分に払う可能性もあるので、この点はよく調べておきましょう。
引越し1ヶ月前まで
家主に引越しの報告を済ませたら「退去届(解約届)」を受け取り内容を記載します。退去届けには、引越し先の住所や家賃の精算口座を記入する欄があるので、速やかに家主に返送して報告しておきましょう。家賃が日割りで払い戻されるのならば、精算口座を早めに伝えておくことで、払ったお金が早めに戻ってきます。
引越し1週間前~数日前まで
引越しの1週間前からはやるべきことが多数あります。しっかり理解して退去手続きを行いましょう。
・電気・ガス・水道
電話で管轄の管理会社へ連絡し、引越しに伴う解約を依頼し、引越し前日までの料金精算を依頼します。また家主に連絡し、引越し後の電気やガスの名義を家主に変更しておく必要があるかも確認しましょう。
・家賃振込口座
アパートの家賃を口座振替にしている方は、通帳と印鑑を持参して銀行に出向き、所定の用紙に記入して口座振替停止の手続きを行います。
・近所への挨拶
引越し当日に迷惑がかかる可能性があるので、アパートの両隣の部屋には引っ越すことを伝えて挨拶をしましょう。
・引越し前日まで
いよいよ明日が引越しです、最後の大切な手続きは前日までにしっかり済ませましょう。
転出届・転入届(住民票の移動)
現在住んでいる場所の役所に「転出届」を提出し、「転出証明書」をもらいます。「転出証明書」は引越し先の役所に「転入届」を提出する際に必ず必要なのでしっかり手続きしておきましょう。また、転入届は新しい住所に住み始めた日から14日以内に引越先の役所へ提出が必要ですのでこれも覚えておきましょう。
引越し当日
いよいよ引越し当日です。今まで暮らしてきたアパートを出る手続きを最後まで責任を持って行いましょう。
・退去立会い
部屋に何もない状態になったら、家主の立会の元で部屋の状況を確認します。この時点で「ここは自分が傷をつけた、ここは最初から傷があった」と明らかな部分があれば家主にしっかり伝えましょう。これを明確にしないと、後日補修費用を請求されてしまうこともあるので十分注意が必要です。そして、大体の補修金額が分かったら、内容を確認して書類に印鑑を押します。
・鍵の返却
退去立会いが全て終了したら家主に鍵を返却します。合鍵などを作っている場合も全て渡すようにしましょう。
手続きはしっかりと
引越しの手続きには、あなた自身にとって大切な要素がたくさん含まれています。生活に必要なお金、あなたの存在を示す住民票の移動、これまで住んだ部屋への責任。全てをしっかり手続きすることで引越しがスムーズに気持ちよく進んでいくと考えましょう。
この記事を書いた人
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