業者がいる間に聞こう! 内見でチェックしたいポイント
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/04/20
新生活を始めるに当たり、住まいを見つけるのは重要なことです。家賃、設備、立地だけでなく住環境や契約の詳細情報なども聞いておきたいものです。そこで、候補に挙がった物件を業者の人と一緒に見に行く内見時に、聞いておきたいチェック項目についてまとめました。
賃貸の契約内容に関して
賃貸物件を借りる時は、家賃に加え、敷金、礼金、更新手数料や仲介手数料など諸経費が必要になります。最近はネット上で情報公開されている物件に関して、諸経費をあらかじめチェックできるようになっていますが、ネットの更新が遅いこともあるので必ず業者に確認をしましょう。
保証人が不要の代わりに、保証会社への加入が必要になっている物件もあります。これは保証会社にお金を払って、保証人の代わりになってもらうというものです。保証会社に加入するには審査をパスする必要があります。契約に関する費用も、最新のものを確認しておきましょう。
また最近増えてきているのが、借りられる期間が初めから決まっている「定期借家契約」の物件。設備が整っている、家賃が安いなどの傾向がある定期借家契約の部屋ですが、住める期間は初めから決まっているため、更新出来ない場合もあります。借りようと思っている部屋の賃貸形式も確認しておきましょう。
物件に関して
内見の際は、その物件がどういう使われ方をしているのか知っておくことも大切です。学生マンションや女性専用であれば、ある程度入居者が限定されるので想像がつきますが、そうではない物件の場合はどんな使われ方をしているか知っておくと、住環境の推測に役立ちます。
隣が誰か、ということは業者にも個人情報を保護する義務があるので教えてはくれませんが、同じ物件の中に一般的な賃貸契約だけでなく「マンスリー契約」があるか確認しておきましょう。マンスリー契約の部屋があったり、マンスリー契約で入居できるタイプの物件なら、入居者の入れ替わりが激しい、ということです。人の出入りが多いと騒音やゴミなどの問題が発生しやすくなります。
またペットや楽器が可能かどうかも重要なポイントです。自分はペットは飼わないし楽器もしない場合でも、周辺から鳴き声や音が聞こえてくる可能性はあります。
相場に比べ家賃が安かったり、築年数に対し部屋の設備が新しいなど、不思議に思うことがあれば率直に事故物件かどうか聞いてみましょう。事故があったかどうかに関しては、業者に聞く以外に確認方法がありません。
環境に関して
物件の管理体制がどうなっているのかも確認しておきたいところです。騒音や違法駐車などのトラブルが起きた際、どのような対応をしてくれるのかは重要なポイントです。大家や管理人が常駐している、近くにいる場合はセキュリティ・レベルが高い物件と言えるでしょう。
また、今やなくてはならないネット環境も、物件によっては自分で工事の手配が必要なことがあります。光回線の工事済みでもプロバイダ契約が必要なところもありますので、きちんと確認しておきましょう。そのほか、カギの交換や紛失時の対応方法などについても聞いておくと安心です。
賃貸物件の短期間での退去は、時間やお金もかかる大変な作業です。契約する前に気になる点は必ず確認をし、納得してから契約することが大切です。
この記事を書いた人
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