部屋探しをする前に知っておきたい賃貸物件情報の見方
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/04/20
賃貸物件を探すときに必ず見ることになるのが、その物件の情報が書かれている資料(インターネットの場合は概要ページ)です。しかしこの資料に載っている各項目の意味について、なんとなくでしか分かっていないという方も意外と多いのではないでしょうか。中にはその項目の意味を知らなかったために、あとで大変なことになってしまうものもあるので、各項目の見方についてはしっかり覚えておきましょう。
賃貸物件情報に書かれている項目の意味
所在地
物件がある所在地のことです。
交通
物件の最寄りの沿線、または駅(最寄り駅)からの徒歩所要時間で、1分80mで計算されています(端数は切り上げになります)バスを利用する場合は、バスの所要時間(最寄り駅から物件最寄りの停留所まで)と、停留所からの所要時間も合わせて表示されます。
賃料
その賃貸物件の月額の賃料です。
管理費等
建物全体の補修や清掃、警備などにかかる費用や、エレベーターなどの共用部分の使用に関わる、賃料とは別に支払う付加使用料のことです。
敷金
賃貸借契約の際に借主から貸主に預け入れる金額のことで、賃料1カ月分の倍数で表示される場合と金額で表示される場合があります。敷金は原則として契約終了時に借主に全額返還されますが、賃料の滞納があった場合や、借主負担となる修繕費があった場合は、その分を引いた残額が返還されます。
礼金
賃貸借契約の際に借主から貸主に「お礼」の意味合いで支払う金額のことで、敷金と違って借主に返還されることはありません。関西圏では「敷引」という似たようなものがありますが、こちらは契約が終了したときに貸主に支払うものとなっています。
間取り
間取りタイプのことです。
K:キッチン
DK:ダイニングキッチン
LDK:リビングダイニングキッチン
S:サービスルーム(居室以外の納屋など)
専有面積
建物の延べ床面積で、単位は(㎡)を使います。
物件種目
物件種目には「マンション」「アパート」「一戸建」「テラスハウス」「タウンハウス」などがあります。
築年月
建物の完成年月です。建物が未完成の場合は、完成予定年月が表示されます。
建物構造
その建物の主たる構造のことです。
W:木造
S:鉄骨・軽量鉄骨造
B:ブロック造
RC:鉄筋コンクリート造
SRC:鉄骨鉄筋コンクリート造
物件情報の「契約形態」に注意をしよう
賃貸の場合、ほとんどの物件は契約形態が「普通建物賃貸借」となっていますが、ときどき「定期建物賃貸借」と書かれているものがあります。この2つの契約形態の大きな違いは契約更新にあり、普通建物賃貸借では契約期間満了に伴って契約を更新することができますが、定期建物賃貸借の「非再契約型」で契約をすると、契約終了と共に必ず退去をしなければいけなくなります。
また定期建物賃貸借の「再契約型」で契約をした場合でも、契約期間満了までに契約違反や家賃の滞納などがあった場合は、同じく再契約ができなくなってしまいます。そのため部屋を借りる前には、契約形態について必ずチェックしておきましょう。
この記事を書いた人
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