移住者受け入れに積極的な西多摩郡奥多摩町の賃貸物件
ウチコミ!タイムズ編集部
2017/06/30
■定住促進に力を入れる町
奥多摩町は東京都の多摩地域北西部に位置する町です。多摩地域に3つある町の1つで、西多摩郡に属しています。町域には多摩川をせき止めた人造湖・奥多摩湖(小河内貯水池)があり、下流域が集落となっています。
面積は225.53㎢、人口は約5千人。東京都の自治体では最大の面積を擁する市町村となっています。そのため隣接する自治体は青梅市、あきる野市、西多摩郡檜原村、埼玉県秩父市・飯能市、山梨県上野原市・北都留郡小菅村・丹波山村と多数に上ります。人口が多くない理由の一つは大部分が山林だからで、東京都内では最も急峻な山々があります。
内陸にあり標高も高いので、年間平均気温は約11℃~12℃となっています。冬は-5℃を下回ることもあり、仙台などの東北地方沿岸部よりも冷え込みます。降雪・積雪量が都内では最も多く、平野部でも50㎝ほど積もります。
2015年における奥多摩町の高齢化率は48.2%。人口減少や高齢化を押し止めるために低家賃で住める町営若者住宅を建設し、移住を促進。寄付された空き家も無償で提供するなど、定住の受け皿作りに努めています。
■登山のために観光客も訪れる
奥多摩町は巨木に囲まれた豊かな自然が美しい町です。町を訪れる観光客のほとんどは登山を楽しむのが目的で、釣りやウォーキング、温泉を楽しむこともできます。登山コース、ハイキングコースも整備されています。特産品としては奥多摩わさびが有名です。名所としては数馬(かずま)の切り通しや海沢(うなさわ)の4滝があります。
奥多摩駅の周辺にはショッピングモールやスーパー、コンビニなどがあるので、日常の買い物に困ることはないでしょう。奥多摩町には公園がいくつかあり、「東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村」は面積32haの自然公園となっています。
■子育て支援制度
奥多摩町では児童手当、児童育成手当、児童育成手当(障害手当)、児童扶養手当などが受けられます。乳幼児・義務教育就学児の医療費助成、ひとり親家庭等医療費助成などの医療費助成制度もあります。子ども家庭支援センター「きこりん」も0歳から18歳未満の子育てを支援しています。
■待機児童数はゼロ
2016年度の奥多摩町における待機児童数は0人で、東京都ワーストランキングでは50位タイとなっています。奥多摩町には私立保育園が2園、学童保育会が2つ、小学校が2校、中学校が1校あります。
なお、奥多摩全域を包括するコミュニティ創出などを育むアプローチとして奥多摩町全体をキャンパスとして捉える「奥多摩大学」構想が進行中です。
■空家バンク制度も実施中
奥多摩町には賃貸物件はあまり見つかりませんが、2DKで4.9万円の物件など、集合住宅もあります。空家バンク制度・若者用空家バンク制度もあり、奥多摩町ホームページで登録物件の売買情報をチェックすることもできます。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。