「聞きコミ!大家さん」——大切なことは『日常の満足』 建物内で引っ越しをする入居者も!?
「聞きコミ!大家さん」
2022/06/07
『muana88』外観
今回の「聞きコミ!大家さん」は、入居年数3年はまだまだ新人! 入居期間が15~20年という入居者が多い大阪市平野区にある『muana(ムアナ)88』。大阪市内で魅力のある、良質な都市型集合住宅として表彰される「大阪市ハウジングデザイン賞」の受賞歴もあるといいます。所有者である杉中オーナーに、入居者に愛される建物を維持する秘訣を聞きました。(取材/渡口 あかり・文/嶋田 尚子)
リフォーム基準は“入居者の声”
築年数は32年という『muana88』。入居者が退去されたときには、毎回「住んでみていかがでしたか」とアンケートを実施し、要望をくみ取って次のリフォームに生かしているそうです。
収納スペースがほしいと要望があれば増設したり、リビングが明るくなるようにアクセントクロスを採用したりと、新しい入居者が住みやすいようにお部屋をリフォームされています。
アクセントクロスで明るくなったリビング
杉中オーナーは、どうすれば成約になりやすいかを仲介会社へ聞きに行ったり、インターネットでどのような物件が選ばれるのかを調べたりなど、入居者さんのために日々模索しているそうです。
そこで、入居者の満足度が上がると分かったのが「バスルーム」。バスルームはできるだけ新品に入れ替えているそうです。
こちらのお部屋も、もちろん新品。確かに水回りが新しいと気持ちがいいですね。そのように入居者のことを考え、住みやすいお部屋にリフォームしているのですね。
新品のバスルーム(左)と洗面所(右)
共用部は、数年前に大規模工事をされたということです。コンクリート打ちっぱなしでおしゃれですね。宅配BOXや防犯カメラも設置されています。
デザイン性のあり縦型ポストがおしゃれなマンション共用部
この建物はいろいろなタイプの部屋があり、部屋によってはグランドピアノが置ける部屋もあるそうです。一般的なピアノはもちろんですが、グランドピアノを置ける賃貸物件はなかなか見つからないので本当に貴重ですね。そういったこともあって、建物内で別の部屋へ引っ越しをされる方もいるそうです。だから入居期間が長いわけですね。
「住んでよかった」と思ってもらいたい
「祖父母の代から賃貸経営をしていたので、かれこれ50年位間近で賃貸経営を見ていました。私が賃貸経営をしていくなかで大切にしているのは、『入居者さんの日常の満足』です。退去されてから『住んでよかったな』と思ってもらえるように、入居者さんの満足度が上がっていくように考えています」(杉中オーナー)
物件への思いを語る杉中オーナー(左)と奥様(右)
杉中オーナーは、10年ほど前から賃貸経営に参加をするようになり、入居者の日常が物件によって満足度が上がるように、常に考えながら賃貸経営を行っています。
その一つで、空室対策コンサルタントである山岸加奈さんが立ち上げられた『空室対策協会®』に入会をして、全国の大家さんと意見交換をしたり、自分の取り組みをアウトプットしたり、日々学んでいるそうです。
「ご入居いただいて満足できる物件を目指しています。部屋によって間取りが違ったり、さまざまな工夫をしているので、まずは内見をしてもらいたいです」(杉中オーナー)
また、奥様はデザイン学科出身ということで、センスのいいステージングをされています。内見をすれば、入居後の生活がイメージできるのではないでしょうか。
和やかな人柄の杉中オーナーと、細やかな気遣いをしてくれる奥様のこちら物件。建物内で引っ越しをされて、何十年も入居されている方がいるというのも納得ですね。
興味のある方は、早めにお問い合わせしてみてくださいね。
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https://uchicomi.com/chintai/kansai/osaka/27126/b4656/r62524/
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この記事を書いた人
「聞きコミ!大家さん」 担当編集
「聞きコミ!大家さん」では、賃貸物件を所有する大家さんが直接入居希望者を募ることができるウチコミ!をどのように活用しているのか、建物へのこだわり、ちょっとしたアイデアで空室が解消された事例などを紹介していきます。それぞれの工夫や取り組みが、賃貸経営に悩めるオーナーに対して少しでも参考になればと思います。