火災保険の加入有無を確実に把握 手数料収入も得られる『入居者ダイレクト保険』

2025/11/18
ユーミーLA少額短期保険株式会社 代表取締役 大島 浩司さん
入居者はきちんと火災保険に加入しているだろうか――。ときどき、こんな不安を感じるオーナーもいるのではないだろうか。とくに契約更新の際は、加入の意思はあっても保険料を支払い忘れていたり、そもそも加入を煩わしいと面倒くさがったりする入居者もいるだろう。そこで注目したいのが、ユーミーLA少額短期保険(東京都新宿区)の『入居者ダイレクト保険』だ。本サービスは、オーナーが主体的に入居者の火災保険を管理できる新しい仕組みのサービスだ。サービスの特徴やオーナーにとってのメリットを同社代表取締役 大島浩司氏に聞いた。(取材・文/財部 寛子)
チラシを渡すだけ 費用も手間もゼロ
―――入居者の火災保険は、通常、入居の際に管理会社などが対応していることがほとんどですよね。
現状はそのケースが多いと思います。オーナー様も空室対策や家賃回収などの仕事を優先し、火災保険については管理会社任せという方が少なくないのではないでしょうか。
しかし、万が一の事態から資産を守るのが火災保険です。入居者様がきちんと加入しているかどうか、オーナー様ご自身が把握しておくことはとても大切だと思います。
そこで、オーナー様にぜひ利用していただきたいのが、『入居者ダイレクト保険』です。
―――『入居者ダイレクト保険』の仕組みについて教えてください。
弊社でQRコードが記載された火災保険のチラシをご用意しています。オーナー様がこのチラシを入居者様に渡し、入居者様ご自身がそのQRコードを読み込んで火災保険に加入するというとてもシンプルな仕組みです。
また、入居者様が加入した場合は、その都度、オーナー様に紹介手数料をお支払いしています。
―――オーナーは火災保険について詳しく把握していなくてもいいのでしょうか。
もちろんです。保険を販売する、つまり保険の代理店業を営むためには、保険募集人資格が必要です。資格をお持ちではないオーナー様は、代理店業としての仕事はできません。そのため、入居者にチラシを渡す際にも、保険商品の内容について伝えることは禁止されています。チラシにも詳細は記載していません。入居者様にチラシを渡して火災保険を紹介する、というだけのオーナー様にとってはとても簡単なサービスです。
―――このサービスを利用するために費用などは必要ですか。
導入費用や月額費用などはいっさい必要ありません。サービス利用のお申し込みもウェブで完結しますので、面倒な手間はありません。
また、お申し込みから最短で翌日にはサービスを開始できます。
―――入居者が保険に加入したかどうかはどのようにして把握できるのでしょうか。
「○○○号室の入居者は保険に加入している」、あるいは「更新している」という情報を確認できるシステムを提供しています。

入居者ダイレクト保険の強みについて
加入はスマホで完結 孤独死も補償の対象に
―――一方で、入居者の視点から考えた場合、自分自身で火災保険に加入することの煩わしさはありませんか。
加入方法もシンプルな設計にしています。QRコードを読み込んだ後に選択するのは、契約期間とお部屋の広さに応じた保険料のみです。その後、住所や名前などの個人情報を入力し、最後に入力確認をして終了です。インターネットで買い物をする感覚とほぼ変わらないと思います。
ちなみに保険料は、1 R、1 K、1LDKの2年契約で、1万8000円程度です。
―――補償内容についても教えてください。
火災や落雷、水漏れなどによる家財補償、修理費用補償、賠償責任補償など、入居者にとって必要な補償に加え、賃貸住宅でのさまざまなリスクに備える補償内容となっています。
―――さらに、孤独死に関しての補償もあるそうですね。
近年は年齢性別問わず、孤独死が増えています。孤独死された方の世代分布を見ると、64歳までの現役世代が47.5%です。さらに年齢別自殺者の割合では、20歳代までの女性が36.1%です(出典:「第9回孤独死現状レポート」日本少額短期保険協会)。つまり、孤独死のリスクは、高齢者ばかりではないというわけです。弊社の保険では、原状回復費用と遺品整理費用を合計して100万円を上限としてお支払いしています。
また、居室外で亡くなられた場合にも遺品整理費用を補償しています。
手数料収入で利回りUPも期待
―――このサービスを実際に利用しているオーナーからはどのような声がありますか。
なにより、「思っていたよりも紹介手数料をもらえる」と喜んでいただいています。入居のときだけでなく、更新のときにも火災保険の紹介をしっかり行えるので、件数が増えれば利回りの向上にもつながるのではないでしょうか。
また、あくまでもチラシを渡して紹介するだけ、という点で手軽さを感じていただいています。先ほども申し上げましたが、オーナー様から保険や補償の内容についての説明はできません。入居者様からの問い合わせは直接弊社にしていただくことになりますので、オーナー様のご負担はほぼありません。
―――火災保険についても管理会社任せにせず、入居者加入の有無もオーナーがしっかり把握することで、より安心した賃貸経営をめざすことができそうですね。
また、『入居者ダイレクト保険』はオーナー様の紹介がなければ加入できない保険です。オーナー様も入居者様も“自分で選択できる”感があり、ほかの火災保険との差別化もできるのではないでしょうか。これからは、火災保険についてもオーナー様ご自身で選択し、管理していただくことをおすすめします。費用も手間もかからない『入居者ダイレクト保険』をぜひご検討ください。
<プロフィール>
ユーミーLA少額短期保険株式会社
東日本大震災をきっかけに、「被災者向けの家財保険」「被災地の雇用創出」にも貢献できるような事業を立ち上げたいとの思いから、2014年1月から宮城県仙台市を拠点に営業をスタート。2016年、入居者第一主義を掲げ、「ユーミーマンション」を全国に展開するユーミーコーポレーション株式会社の完全子会社となる。入居者の安心した生活、賃貸オーナーの安定経営の実現に向け、賃貸経営に特化した少額短期保険を主に提供する。
東京本部:東京都新宿区西新宿8-14-21 双英ビル5階
TEL:03-5937-5014
この記事を書いた人
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