部屋を貸したい人~シェアハウス編~
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/05/18
■シェアハウス運営に絶対必要な要素とは
最近ではシェアハウスも人気が高まっています。シェアハウスとは、台所や浴室、リビングなどを共有スペースとし、それぞれの住人は個室に住む共同生活のスタイル。入居者にとっては「家賃が安くて入居しやすい」「色々な同居者と交流が持てる」といったメリットがあります。
元来は2LDK~3LDKの物件や一戸建てを少しでも安く借りるために生まれた賃貸スタイルですが、最近では共通の趣味を有する人達を募集するシェアハウスが出て来たり、大型スクリーンを設置したシアタールームや防音室、フィットネススタジオを併設している所もあります。
他にも就活生だけを集めたり、起業家志望の人を集めたりと、特徴的なシェアハウスも増えています(コンセプトシェアハウスと言います)。これから部屋を貸し出したい大家さんの中には、魅力的なシェアハウスを作ってみたいという人もいるでしょう。
シェアハウスの運営は一般的に高利回りで、資金が少なくても不動産投資が可能だと言われています。費用対効果を考えてシェアハウスを選択する大家さんもいるでしょう。ただし、シェアハウスを運営するには旅館業営業許可など、各種手続きが必要です。
中にはきちんと申請しないまま運営しているシェアハウスもあるようで、旅館業法違反になる恐れがあります。実際、法律面のことをきちんと処理しておかないと、「脱法ハウス」になってしまう場合もあります。
脱法ハウス(国土交通省は「違法貸しルーム」と呼んでいます)は、オフィスや倉庫として届け出されていながら実際は1~2畳程度に区切った居住用として貸し出され、建築基準法や消防法に違反しているシェアハウスのこと。例えば一軒家をシェアハウスに改造した場合は、防災対策をきちんと施さねばなりません。共同住宅の場合は、
居室は7平方メートルの広さを確保する(東京都)
火災が起きた場合、スムーズに避難できるように隣の土地との間に定められた空間を設ける
個室の壁は天井まで通す
窓を作る
などのルールを守る必要があります。以前には消防法違反で摘発された「脱法ハウス」もありました。個室は1~1.5畳の広さしかなく、壁は極端に薄い。窓もほとんどない物件だったと言います。シェアハウスは敷金・礼金・仲介手数料が無料で、保証人も必要ない物件が多いことから、ワーキングプアと呼ばれる人達にも人気です。
脱法ハウスには低所得者を狙ったビジネスという側面があるのですね。もちろんここの読者の方々は「法の網をかいくぐって、入居者を詰め込めるだけ詰め込んで儲けよう」などと画策するのではなく、入居者に喜ばれるシェアハウス運営を考えるはず。きちんと法律をクリアして、魅力的なシェアハウスを実現させたいものです。
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この記事を書いた人
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