中古の一軒家を買う
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/02/13
お手頃な掘り出し物が多い中古の一軒家
中古の一軒家には「お手頃価格の掘り出し物」と言えそうな物件があります。例えば新築住宅を購入する場合は、現地で案内するスタッフの人件費や立派な宣伝広告の費用、モデルルーム用のプレハブ建設費など、諸費用が販売価格に含まれていることが一般的です。ところが、中古物件にはそれがありません。つまり、土地と建物の価格だけが問題になるということです。
中古の一軒家には他にもメリットがあります。まず、幅広いエリアに点在しているので、エリアを絞って探すことが可能です。広さも様々で、選択肢が多く存在することもしばしば。さらに、中古の一軒家を買って中古として売却する場合には値下がり率が低く、その分住み替え資金が調達しやすい、さらに住み替えまでにかかる期間が短くて済むというメリットもあります。
また、「見てから買える」というのも大きなメリットです。売主がまだ居住中であれば、その暮らしぶりを内見できることもあります。普段の騒音や周辺環境、隣人の情報を収集することも容易です。
一軒家を買う前の注意点
このようにメリットの多い中古の一軒家ですが、当然注意点もあります。まず、不動産仲介業者の「ウチで調べられるから他の業者に行く必要はない」「他にも買主候補がいる」などといったセールストークに惑わされないようにしましょう。中古物件とは言え、高い買い物です。契約を結ぶまでじっくり考えるようにしたいものです。
また、中古住宅でも様々な減税等が利用できる場合があります。例えば住宅ローン減税。住宅ローンを利用して住宅を購入すると所得税が減税されるというものです。建築後20年を超えている場合は減税の対象外になってしまいますが、地震に対する技術的基準に適合していれば認められることもあります。
耐震診断を受けて耐震基準適合証明書を取得できれば減税を受けられますし、設計図書があれば認められることもありますので、チャレンジしてみると良いでしょう。
耐震性については、新しい建築基準法が施行された1981年(昭和56年)6月1日が1つの基準となっています。耐震基準が厳しくなったので、それ以前に建てられた住宅よりも安心だ、というわけです。ただし、住宅は完成までに時間がかかるので、6月1日以降に完成した住宅であっても古い建築基準で建てられている場合があります。
できれば中古住宅診断を第三者の一級建築士に行ってもらいましょう。建物の劣化具合や施工不良の有無までわかりますので、おすすめです。
さらに、瑕疵担保責任についても注意しておきましょう。ケースバイケースですが、不動産会社が売主でない場合は2〜3カ月程度の瑕疵担保責任を設定するのが一般的です。売主が担保責任の免除を主張する場合は、やはり住宅診断を行ってみる必要があるでしょう。
今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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