一軒家を賃貸する
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/02/08
■突然「家」が空いてしまったら…
サラリーマン人生には、時として突然の転勤というイベントが起こります。一般的には単身赴任を考えるか、家族のことを考えて全員で引っ越すか、短期間に決断を迫られることになります。この時、賃貸住宅などに住んでいれば特に問題はありませんが、マイホームを持っている場合は悩むことになりますね。
思い切って売却するか、賃貸に出すか、空き家のままにしておくか。遺産として家を相続することになった場合でも、空き家のままにしておいたり売却するより、賃貸に出したいと考えるかもしれません。今回は一軒家を賃貸に出す場合について考えてみたいと思います。
■メリット・デメリットを徹底的に考える
持ち家を賃貸に出す場合は、ローンの有無がまず重要でしょう。ローン返済が残っている場合は、家賃収入が得られると返済に充てられるというメリットがあります。しかしながら、家を貸し出す前に「家を貸す」とはどういうことなのか、よく考えてみる必要があります。
友人・知人や親族に貸す場合は、気心も知れていますから、ひとまず安心できるでしょう。家に不具合があったとしても、事前に説明しておけば納得して使ってもらえる場合もあります。しかし、第三者に貸す場合は事情が違います。
賃貸する以上は、快適に暮らしたいのが人情というもの。壁のクロスや畳に異常があれば直しておいてほしいし、水回りなどに故障があれば話が違うと言い出すかもしれません。家を貸すということは、大家の立場になるということですから、遠方にいてトラブルに対処しなければならなくなるかもしれないのです。
もちろん、家を大切に扱ってくれるか、家賃をきちんと払ってくれるかなど、他にも心配するべきことはたくさんあります。さらに、もし予想が外れて借り手がつかなければ、維持費だけがかかることになるわけです。メリットだけでなく、デメリットもしっかり考えておくことが絶対不可欠だと言えるでしょう。
契約する際は定期借家契約を結んでおきましょう。これは転勤などから家に戻る可能性がある場合は必ず押さえておきたいポイントです。定期借家契約にしておけば、一定期間を過ぎると契約更新がなされません。このため借家人が「もっと住みたい」などと主張しても予定通り家を取り戻すことができます。
また、原状回復費についても最初に決めておくことが必要です。室内清掃や経年変化などの対処についても、あらかじめ決めておいたほうが良いでしょう。これらの要素は、貸す相手が友人などでも同じです。
実際には不動産会社に管理を頼む人も多いと思います。その場合は業務委託料を支払うわけですから、契約内容をよく吟味して、しっかり管理してもらうようにしましょう。
なお、転勤者の場合は「リロケーション会社」と呼ばれる専門会社に依頼するのも手です。リロケーション会社は転勤者の留守宅を管理することを専門としているので、様々なノウハウを持っているはずです。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。
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この記事を書いた人
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