賃貸物件を寮として貸したい
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/12/10
■賃貸物件としての寮
何らかの事情で賃貸物件を寮として貸したい場合もあると思います。例えば「学生・会社員の需要が多いから、賃料を安く設定することで入居者をたくさん確保して空室をなくしたい」というような場合です。企業から問い合わせがある場合もあるでしょう。
遊休資産を寮物件としてまるごと企業へ貸したい、というような場合も多いと思います。寮を個人で運用しようとするとハードルが高くなりがちですから、実際には物件を貸し出す形になることが多いでしょう。
まず、「寮」とは何かを整理しておきましょう。寮とは「寄宿用の共同宿舎」という意味で、学生寮、社員寮などの種類があります。「学生寮」と言う場合、多くは学校が運営管理するものを指します。企業などが運営管理しているものは学生会館、学生マンションと呼ばれ、厳密には学生寮とは別物です。
寮の特徴を挙げると、まず一般的には学生もしくは社員など、特定の属性の人のみ入居が可能なこと。学生寮の場合は相部屋になることが多いようです。部屋以外の設備、つまり風呂やトイレなども共同。外出制限や門限がある場合もあり、食事時間や入浴時間などが決まっていることもあります。
さらに重要なのは、特に学生寮の場合は朝夕の食事が付く場合が多いこと。寮内の清掃のことなども考えると、個人で運営しようとする場合は家族ぐるみで当たるなどしないと難しいでしょう。
寮としての体裁を整えるのが難しい場合は、社宅としてマンションやアパートを貸し出すこともできます。食事の世話などをする必要がなく、通常のマンションやアパートをそのまま活用できるので、こちらの方がハードルは低いかもしれません。
寮の場合は、賃料の滞納など問題が生じた場合、学校や会社に訴えれば解決してもらえるというメリットがあります。ただし、最近では社員が個人生活を重視するようになったり、福利厚生費を見直すため、社宅制度を廃止する企業も増えているそうです。もちろん、寮でも社宅でも、企業に貸す場合は倒産の恐れがないかなどの見極めは必要になります。
■寮を運営する方法は様々
ここまでは建物を丸ごと寮・社宅にするという前提で話を進めてきましたが、実際には様々な形態の寮・社宅が存在します。例えばシェアハウス・ゲストハウスの空室を寮として貸し出している場合もありますし、アパートのワンフロアだけを寮にしていることもあります。
寮や社宅を専門に取り扱っている不動産会社もあります。中には住み込み管理や給食業務、清掃業務やメンテナンスまで請け負う会社もあるので、問い合わせてみると良いでしょう。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
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この記事を書いた人
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