賃貸マンション・アパートの空室を埋める方法
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/10/01
■目的意識を再確認する
アパートやマンションを運営していれば、一番気になるのは空室でしょう。これからは少子化で若者も減ってくるので、先行きに漠然とした不安を持っていらっしゃる方もいるかもしれません。
まず最初に確認しておくべきことは、何のために空室対策を行うのか、ということです。例えば空室がなくなるなら、いくらでも家賃を下げても良いのでしょうか? そうではないはずです。大家さんや管理者さんが空室対策を行うのは、入居者を獲得し続け、安定した収入を上げるためでしょう。この目的意識を再確認しておいてください。
最近では、アパートやマンションのオーナー様は管理会社に集金や物件の清掃まで委託しているパターンも多いのではないかと思います。空室がなかなか埋まらない時も、管理会社に相談するかもしれません。もちろん、良心的な管理会社であれば親身になって「どうすれば空室が埋まるのか」と考えてくれるでしょう。特定の管理会社の社長さんや店長さんと仲良くなれれば言うことはありません。
しかし、管理会社は複数の物件を管理しているのが普通ですから、問題の物件のことを一番知っているのはオーナー様ということになります。まずは自分で空室対策を考え、そのうえで管理会社に相談に行くのがベストでしょう。
■空室が生じるのは管理会社のせい?
アパートやマンションの運営を考える場合は、入居者のニーズを捉えて家賃設定を行い、設備を整えることが必要です。エアコン、ウォシュレットの設置、リフォームなど、できることは色々あります。
「お金をかけずに空室を埋めたい」という気持ちはわかりますが、長期にわたって放置された物件を埋めるには家賃を下げるしかありません。それでも家賃収入はゼロのままかもしれないのです。これに対してリフォームを行った部屋は見た目もきれいになり、入居者にアピールできます。
資産価値も上昇するので家賃を下げる必要もなくなります。費用対効果を考えながら、必要な設備を付け足した方が長い目で見ると利益を生むことになります。
入居者条件についてもよく考えることが必要です。例えばほとんどリフォームを行っていない物件の入居者条件が「一流企業に勤めていること」だったら、これは無い物ねだりでしょう。トラブルを避けたい、物件のステータスを上げたいと誰でも考えますが、適切な入居者条件を考えねばなりません。
情報の発信方法のチェックも必要です。
最近ではネットで検索できる物件情報サイトが増え、多数の写真で訪問者の目を引きつけています。明るい写真やアーティスティックな写真、いわゆる「いい写真」が一般化しつつあります。そんな中で暗い写真、見た目の良くない写真が混ざっていると、それだけでグレードが下がる気がしてしまいます。空室を早く埋めるためには、できるだけ「いい写真」を掲載してもらいましょう。
もう1つ忘れてはならないのは、空室を予防すること。つまり現在住んでいる入居者に長期にわたって住み続けてもらうことです。そのためには快適な生活を保証するために物件をきちんと整備し、時には設備を付け足すことも必要になるでしょう。
最後に、物件の管理を管理会社に丸投げするのは大変危険です。仲介手数料の他に管理手数料も支払っていれば別ですが、基本的に管理会社は物件の美化まで行ってはくれません。
久しぶりに空室を見に行ったら玄関の周りは草ボウボウ、ポストは投げ込みチラシが詰まって使用できなくなっていた、といったことがないように、きちんと持ち物件はチェックしましょう。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。
所有されている物件の募集をかけることが可能です。大家さんであれば是非一度見てください。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。