投資物件は希望物件を購入するか、あえて不人気な条件で取得するか
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/02/21
1 借主の希望に近い物件を購入するようにしましょう。
ここまで説明してきたお部屋の条件を満たしている物件を選ぶようにしましょう。購入者の希望条件から、離れるほど「空き住戸のリスク」が大きくなります。現状では、バス・トイレ別は当たり前の条件になって来ています。特に部屋の床面積は、大規模な改修工事をしても簡単に増やす事はできません。
床面積が増やせなければ実現できない事が「その要望」には深く関係しています。一旦空き住戸となった場合のリスクは大きくなります。
2 購入価格に注目して「あえて3点ユニット装備住宅」を購入する。
以上の内容を熟知した上で、3点ユニットの物件を購入する判断もあります。これは、借主さんの多数ではありませんが、賃貸物件の立地や環境などを重視して「3点ユニット」を気にしない方々もいないわけではありません。
なによりも、需給関係や物件の築年数などから「購入価格の安さ」がメリットと考えられます。但し、リスクも十分に大きいので、下記の注意をしましょう。
・立地(駅からの距離、人気路線、アクセスの有利さ等)
物件の不利な状況がありますので、中途半端な譲歩はリスクが高くなるだけです。現在、販売されている「ワンルーム系」の物件は、非常に多く出回っています。十分に吟味できると思いますので、より良い物を選んでください。
・周辺環境(周辺の買い物施設、住環境、治安など)
この辺りも、立地と同じ様に良い物件を選びましょう。風俗営業店の近くや、遊戯施設の近くでは「特に女性の顧客」は選んでくれない事が予測されます。周辺環境も、妥協するとリスクを高くしてしまいます。
3 購入する物件の「部屋の利用制限」を十分に確認する。
部屋の利用制限とは、住居専用でしか使う事が出来ないか、事務所や店舗として利用が出来るかの事です。マンションの場合、建築当初は「住居用」として作られていても、マンション自体の立地などで事務所などに使われる事も良くあります。
しかし、この利用制限は「マンションの管理組合」で決議された内容に左右されるため、部屋の所有者と言えども勝手な判断は許されません。そして、利用制限が緩いマンションでもいい事ばかりとは限りません。
マンションの立地が良く、事務所として利用する収益物件の場合はそれほど問題が感じられないでしょうが、居住用の収益物件として購入する場合、事務所などの用途と混在していると「イカガワシイ事務所」であったり「不特定多数の人が出入りする」等落ち着かない環境になる場合も考えられます。
この様な視点で自分が購入しようとする物件を見る事も必要と思います。
今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。