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「不動産広告を見る時の注意!!」について

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「不動産広告を見る時の注意!!」って何の事でしょう。皆さんが広告と聞いて、一番に思いつくのは新聞の折り込み広告やインターネットの広告ではないでしょうか?しかし、普段あまり気に留めていないだけで、広告は巷に溢れています。

電車の中刷り広告、駅や街頭の看板広告、テレビのCMなど上げて行けばキリがありません。ある意味の情報が溢れている状況です。その中で、不動産の広告も上記の形態を含め沢山の種類があります。ただ、今までも不動産業界のいろいろなお話しから想像できる通り、実はよからぬ広告があるんです。

■ドンナ広告が危ないのか?

~ズバリ!道路の電柱などに貼られている不動産広告です。まず、道路の電柱などの公共物に無許可で広告などを貼る行為自体が、軽犯罪法違反になります。現状、電柱などに貼られている不動産広告のほぼ全てが無許可で深夜や早朝など人目を避けて貼られています。

次に、不動産の広告に限った事ではありませんが、広告として使用する場合、その紙面に載せる情報には厳しいルールが法律で定められています。しかし、この手の貼り紙広告には広告掲載のルールに遥かに及ばない分量の情報しか記載されていません。つまり、「違法な広告」です。

チョット次の文章をご覧ください。

「この付近に未公開!格安の新築住宅があります!」「出ました!土地50坪!○○○万円!格安!!」こんな文章が書かれた電柱広告を、見た事があるのでは無いでしょうか?

これ、文章的にもOUTです。

・「格安」これは、抽象的な言葉なので、広告に使用できません。

・土地面積も「坪」の単位での表示だけではNG(㎡での表示)

が必要です。更に、驚くべきはこの広告の内容と使い方です。

①広告内容について…。

~まず、絶対的な情報量が不足しています。今度こんな広告を見かけたら、よくご覧ください。

・物件の所在地が殆ど分かりません。

・当然、駅からの距離などもわかりません。

・土地面積などもハッキリ書かれていない物もあります。

・その他、普通の広告に記載されている詳細情報もありません。

②連絡先について

・会社名が入っていない広告が多い。

・連絡先が携帯番号プラス個人名の担当者名。

この広告の連絡先を見ると、会社名も無く個人名しか書かれていないのですから、普通に考えると「ちょっと怖い」感じがして連絡などしないと思いがちですが、不動産を探している方にとって非常に安く感じる価格であったり、物件自体が少ない人気の地域であったりと、不動産を探している方にとっては興味を引かれる内容です。ただ、問題なのはここからです。

基本的にこの広告は「囮広告」のケースが殆どだという事です。それはそうです。やり方自身も「違法広告」ですからマトモナ不動産業者がやる広告では無いという事です。第一に、広告自体が軽犯罪法違反。第二に、不動産広告の表示違反。第三に、個人名での広告。これは、会社として責任を取るつもりの無い広告だという事。そして、実際にこの携帯電話に連絡してみると…。

~自分の会社名や名前などは、出だしでは名乗りません。話の半ばで、一般のお客さんと確認できるまで物件の話などで切り抜けます。要するに、公正取引委員会の職員だったりすると下手に会社名などを知られると大変な事になるので、そんな対応になるわけです。

決定的に恐ろしいのは…。全くのウソ広告すら存在することです。広告を見て問合せた方は、この物件が目当てで連絡しているのですがそもそも、そんな物件が存在しなかったり、あったとしても実際は建物がマトモニ建築できないような物件であったり、貼り紙広告の近くに物件があるのかと思えば、何キロも離れた場所の話だったりするのが殆どなんです。

■こんな事をして、何になるの?

~前回もお話ししましたが、集客の為の「悪知恵」なんです。集客=不動産会社の生命線! ですから、こんな脱線をする不動産業者もいるんです。で、お客さんに会社に来てもらう事が出来れば、口八丁手八丁で広告した物件が紹介できなくなった事情を説明して、その傍から違う物件の営業活動に勤しむわけです。

ですから、あんな広告を信じても何もいい事はありません。そんな脱法行為で集客を行っている不動産業者と知り合っても、決して良い結果を生むとは思えませんし、いい事は無いでしょう。下手をすると、トンデモナイ悪質な営業をかけられる恐れもあります。皆さんも気を付けましょう。そんな話を聞いたら、教えてあげてください。

今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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