「ちょっと一服」消費税増税の話!?
ウチコミ!タイムズ編集部
2013/08/14
このところ世の中は、来年4月の消費税UPの話題が盛り上がりを見せています。今のところの話では、今年の10月ごろには安部首相が判断をするとの事ですが、不動産の場合は実際にどれくらいの影響があるのか、お話しします。
まずは、不動産の本体部分はどうなるの?
~基本的に、土地の部分は課税されません。ですから、土地だけを買う場合には増税も関係なしです。しかし、土地だけを購入する方はそれほど多く無いでしょう。もう一つ、課税されないものがあります。それは、中古住宅などの個人間の売買で購入する不動産です。
つまり、売主さんも買主さんも個人の取引です。このケースも課税がありません。課税があるのは、新築住宅(マンション・戸建)と売主が不動産業者の中古住宅になります。どの不動産についても、課税されるのは土地の部分を除いた、建物やリノベーション等の部分についてのみです。土地部分は先ほど説明しました通り、課税されません。
一つの例で簡単に説明しますと~
販売価格:3620万円の新築住宅があったとします。
【内訳】
土地価格:2000万円
建物価格:1500万円
新消費税:120万円(8%)
と言うようになります。
(注意)この内訳は、土地の値段や建物の価格などと沢山の内容によって変わります。一つの例として見て下さい。消費税が5%でしたら、上記例の消費税は75万円です。ここでの差額は、120-75=45万円になります。単純に増税で45万円多く支払う事になります。
■本当にそれだけ?
~実際には、住宅設備(キッチン・ユニットバス・トイレ)やサッシなども製品を作っているメーカーがいて、増税の対応をしてきますので裏から見て行きますと、全般的に値段が上がり45万円+αになる事は間違いありません。推測しても、同じもの購入するのに、100万円前後の差は出る感じになるのではないでしょうか。
■他にも負担増になるものはありますか?
~沢山ありますから、下記に書きます。
①引っ越し費用
~これも、確実に3%は値上がりします。
②カーテンや照明、電化製品
~新居ですから、冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど必要な物
は沢山ありますが、こちらも3%は上がります。
③家具などの家財道具
~こちらも同じく3%上がります。
④駐車場・庭などの工事(エクステリア工事)
~これも同じで3%上がります。
簡単に見積もりましたが、結構な負担になるでしょう。更に、消費税増税の際に便乗値上げ的な事が起きますともっと負担が増えるでしょう。上記の例で説明した3600万円程の住宅の購入でも実質、150万円以上の負担が増える事が考えられます。駆け込み需要を煽るつもりはありませんが、今すでに不動産購入や、建物の建築等を考えている方は、考慮して頂いた方が良いかもしれませんね。
今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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