「良い不動産業者」を見つける為に 延長戦
ウチコミ!タイムズ編集部
2013/01/27
長いシリーズになりました。多分、今回で終了できるとおもいます。
早速、不動産を購入しようとする方へ~
前回までのお話から想像はつくと思いますが結局、消費者の立場で不動産業者と付き合う場合、お客さんの立場で最後までお任せ出来るケースは非常に少ない...。と言うほかありません。本当は、お客さんに満足してもらい、紹介などをもらう 「ある意味地道な、着実な」 営業を軽視する風潮が主流で、広告費や経費などを短期間に回収する事のみに主眼が置かれている経営スタイルの不動産業者が多いので、こんな歪な形なんです。
それでも、今のシステム上 「不動産業者不在の取引」は、ほとんど不可能ですから「対応策」 は必至です。なにしろ、相談者と思っている(思っていなくとも、いつのまにかその立場にたっている)不動産業者は、お客さんに物件を購入してもらう為、最初の条件などは本当に良く聞いてアドバイスをくれたりします。
ある意味当たり前なんです。場所も予算もわからないのでは、売りようがありませんからしかし、一定の情報がわかってからは 「売る事、高い収益」が優先されていき、お客さんは知らないうちに一人ぼっち酷いケースだと、何件も案内されて、へとへとになってまともに考えられない頃に気分だけ盛り上がらされて気が付いたら良くわからないうちに 「買わされていた」なんて話も...。
実際、無理な買い物から家庭不和、住宅ローンの支払困難、自分の意図しない物件購入による心労、物件自体に隠れていた問題...。などで本当に困っている方の話しも聞きます。そこで、じゃあどうすればいいか!
まず、自分で情報を集める際に注意する事から始めます。雑誌の記事に良く「賃貸か購入か」とか「戸建かマンションか」「リノベーション住宅が売れている」なんて記事が大手出版社から幾らでもでていますがはっきりいって、なんの答えもそこには書いてありません。
例えば、同じ年収400万円のサラリーマン世帯であっても子供の人数や子供にかける学費、ご両親の老後の事、現在のその家庭の経済状況、はてはご主人の退職金まで内容はまったく違うはずです。ですから、間違いなく安全な不動産購入を目指すのであれば、今の家賃並みのローンで購入できる不動産を買う事。これが、一つの結論です。
でも、もう少しなんとかしたい方は、物件の価格や家計の収支、家族の事情の急変などを想像して10年先や20年先に住宅ローンの支払い途中で「売らなければならない事」 を視野にいれた計画が、絶対必要になります。
このケースだと、不動産業者の営業マンではなく不動産業界に精通した、あなたの利益の為に働く「コンサルタント」 が絶対に必要になります。いわゆる、顧問弁護士の不動産バージョンとでも言いましょうか。この立場の人が、今までは存在しなかったのです。
今の不動産業は、弁護士の形で考えてみれば被告と契約を結ぶと同時に、原告とも契約して両方から手数料をもらう形が規制されていません。考えてみてもむちゃくちゃです。この形は、どちらか一方が被害者になるか、双方とも被害者になるかしかありません。
もちろん、弁護士の世界は「利益相反」 になりますから、厳しく規制されています。今は、「名ばかりのコンサルタント」 も多いのが実情ですが、そういった活動をしている会社もあります。見つけられない方は、親族や兄弟、友人のなかから信用できそうな方、つまり「あなたの味方」をみつけて相談しながら進めましょう。
いわゆる 「セカンドオピニオン」 制度とでもいいましょうか、今までもブログでお話ししてきた通り、業界の中身を知っているコンサルタント的な役割をしてくれる、あなたの味方がいなければ危険が大きいです。考えてください。
著名な雑誌で、ひどい目にあった話の特集や、その実例なんかはまず記事になりません。消費者は知りようがないわけです。それと、今購入して得なのは 間違いなく中古物件です。なぜかは、簡単です。中古の物件は、建物が古くなって評価がさがりほぼ土地のみの値段に近くなっているものが多いので新築の戸建や新築のマンションに比べて値段の落ちる幅が非常に小さいわけです。
つまり、土地=2000万円 建物=400万円 の中古と土地=2000万円 建物=1800万円 の新築両者を比べた場合、中古は建物が0円になっても400万円の減額ですみますが、新築は1800万円の減額と差額は1400万円も出てしまいます。ですから、後々の安心感は格段に違います。
いかがですか? また、このお話を自分も 「味方」 を探して報告致しますね。
【「良い不動産業者」を見つける為にまとめリンク】
「良い不動産業者」を見つける為に その1
「良い不動産業者」を見つける為に その2
「良い不動産業者」を見つける為に その3
「良い不動産業者」を見つける為に まとめ
「良い不動産業者」を見つける為に 延長戦
不動産会社さんを通さないで物件を探すことができるようになってきました。
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この記事を書いた人
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